歴史を体感できるまち 友田吉泰・松浦市長
体験型コンテンツの充実化
―蒙古襲来750年をどう捉えていますか。
蒙古襲来において鎌倉武士たちの活躍がなければ、もしかしたら日本の歴史は変わっていたかもしれません。かつての鎌倉武士が領地を命がけで守ったように、今を生きる我々もこの精神を受け継ぎ、故郷を守り繋いでいかなければならないと思います。
―友田市長の呼びかけで、元寇と関わりのある全国の自治体とのネットワークが設立されました。ネットワーク設立の理由と、今後どのような活動をしようと思っているのか教えてください。
本市の鷹島は蒙古襲来の終焉の地です。弘安の役の際、いわゆる「神風」が元寇船を襲い、次々と海の藻屑となったといわれていますが、実際は防塁を築いて上陸を阻んだり、各地で壮絶な戦いを繰り広げるなど、私たちの地域の先人たちの活躍があったからこそ、今の日本があるといっても過言ではありません。
元寇に縁ある地域が連携し、蒙古襲来から国を守った先人たちの活躍を改めて掘り起こして磨き上げ、広く国内外にPRすることで、先人たちへの感謝と共感が広がり、それぞれの地域の活性化に結びつけたいと思っています。
―鷹島沖にはたくさんの元寇遺物が沈んでいますが、今後の活用方法を教えてください。
鷹島海底遺跡から引き揚げられた遺物を元寇所縁のネットワーク加入自治体へ貸し出し、幅広い方々に日本の歴史の1ページを感じ取っていただきたい。あわせて調査研究を続けることで、将来的な元寇船の引き揚げにつなげたい。
―松浦市は水中考古学の先進地です。今後の取り組みは。
水中遺跡保護の研究成果や活用事例を示すなど、日本国内で水中遺跡保護を行う自治体の取り組みが促進されるように国や県と連携を取りながら水中遺跡の価値を伝え、世論喚起を図っていきたいと考えています。
―元寇をどのように松浦観光に活用しようと思っていますか。
「体験できる歴史」として位置づけ、松浦の食や体験型旅行のおもてなしのスキルをかけ合わせるなど、食と歴史の観光コンテンツの造成に取り組んでいきます。「元寇終焉の島」として発信するメッセージや水中遺跡研究そのものの歴史など、元寇が持つあらゆる要素を観光資源として活用し、本市の観光振興に活かしていきます。
蒙古襲来750年・長崎県壱岐・松浦 旅のおすすめサイト
ながさき旅ネット 元寇の遺産を巡る【長崎県】
実りの島、壱岐 壱岐観光ナビ【壱岐市】
松恋_松浦市の観光情報サイト【松浦市】
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