山代温泉中期ビジョン 25年秋「あいうえおの杜」開設
“らしさ”全面に交流拠点を整備
石川県・山代温泉観光協会が2023年9月に発表した「山代温泉中期ビジョン計画2023―2030」。「山代ならではの価値を見つめなおし、磨きなおし、魅力をつける」をコンセプトに、未来へ向けた観光まちづくりの指針として提示したもの。30年までの7年間にわたり、「あいうえおの郷」構想の具現化を中心に、地域の魅力を伝え、観光客が来たくなるまち・山代温泉のさらなる強化に向け、オール山代で取り組んでいく。
まちづくりの計画は、MaaSの利活用など「公共交通システムの改善」▽飲食店との連携やはづちを楽堂の活用、空き家の再生・活用など「飲食・買物・宿泊」▽萬松園公園整備事業や温泉通り、女生水商店街・湯の曲輪周辺の景観まちづくりの「景観・散策」▽魅力向上への協力、移住の促進を含めた「総湯・古総湯」▽「明覚上人とあいうえお」▽「九谷焼と魯山人」▽情報発信やインバウンドプロモーション、戦略分析など「プロモーション」―大きく8つの分野でまとめた。
今年度はビジョン計画の具現化を推進、来年迎える開湯1300年に向けた地域資源の磨き直しを進めている。
なかでも、直近でビジョンの中核をなすのが萬松園公園整備事業と「明覚上人とあいうえお」だ。薬王院温泉寺の初代住職を務め、50音図の原型を創作した明覚上人ゆかりの地が萬松園で、上人を顕彰する「あいうえおの郷」構想に基づき、25年9月に「やましろ・あいうえおの杜(仮称)」として整備、再生する。
拠点施設として2階建て木造の「あいうえお学舎」を設置。木のぬくもりあふれる空間で、1階にカフェ・物販・休憩所「もりのテラス」、2階に木遊具遊戯コーナー「もりの遊房」や、「あいうえお発祥の地・山代」が学べる「あいうえおギャラリー」を配置する。
あいうえお学舎と接続する形で全長360㍍の能登ヒバを使った木道「あいうえお空中回廊」も整備。里山を縦走するように温泉街や福井県境の山並みを一望できるほか、人工ミストで雲海も演出し里山散策を楽しんでもらう。
そのほか、芝生広場にツリーハウスやアスレチック遊具を配置するほか、コテージやRVパークも設け、“泊まれる公園”としての機能ももたせる。
公園内外には展望塔「栄螺堂」や「あいうえおの小径」、明覚上人の「五輪塔」など訪れるべきスポットが充実。一帯で山代の歴史、自然、「あいうえおの郷」を感じられる地として住民、観光客がつながる公園を目指す。
石川県加賀温泉郷 旅のおすすめサイト
山代温泉観光協会【山代温泉】
山中温泉観光協会【山中温泉】
たちばな四季亭【山代温泉】
吉田屋山王閣【山代温泉】
加賀温泉郷【加賀市】
- 山代温泉が2025年に開湯1300年 特別体験を設定、スペシャルガイドと温泉街を歩く(24/12/12)
- 謎解き、女子旅、食べ歩きクーポン 山代温泉、多彩な着地型プラン(24/12/12)
- ワタシのワガシづくり 菓子司よこや/山代(24/12/12)
- 山中温泉アートプロジェクト始動 地域の魅力を掘り起こす(24/12/12)
- 食と工芸で魅力に迫る 山中温泉の加賀依録園(24/12/12)
- 53種のアイスストリート 山中温泉街、スイーツめぐりも実施中(24/12/12)
- 提灯片手にぶらり 灯すやまなか、夜の温泉街を歩こう/山中(24/12/12)
- 山中座で和文化体験 山中節四季の舞(24/12/12)
- 9年ぶり新花デビュー 山中芸妓(24/12/12)
- 大聖寺を歩く 地元高校生がガイド務める修学旅行向けプログラム/加賀(24/12/12)