食と工芸で魅力に迫る 山中温泉の加賀依録園
24/12/12
老舗旅館別荘が生まれ変わる
山中温泉の新たな観光スポットとして「加賀依録園」がオープン。食と工芸を通して山中温泉の魅力を発信する施設に生まれ変わった。
加賀依録園は山中を代表する老舗旅館よしのやの第二別荘として著名人に親しまれていた旧よしのや依録園別荘が前身。1947年に昭和天皇が滞在したのをはじめ、63年には吉田茂元首相が池田勇人の後継者に佐藤栄作を指名した「山中会議」が開かれたことも。文人としては川端康成や今東光、山本周五郎、吉川英治らも滞在している。
本館1階のラウンジは依録園800年の歴史に関する資料を展示し、著名な宿泊者のエピソードを紹介。また、開館当初からの遠州流庭園の考えを受け継いだ庭園が一望でき、四季折々の風景を楽しめる空間として演出されている。
「花月の棟」は川端康成が執筆のために長期間滞在した場所で、貴重な記録やエピソードが残されている。離れの「唐船の間」には金沢東山にある工芸ギャラリー「縁煌―enishira―」がプロデュースした北陸三県の若手作家の作品が常設展示されており、かつての浴室を改修した茶室も見もの。
営業時間は10―18時で木曜休み(祝日の場合は営業)。料金は一般600円、20人以上の団体490円(いずれも税込)。詳細は電話076―71―2683。
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