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“忍者”で地域活性化 甲賀流リアル忍者館もオープン

歴史文化を知り学ぶ

甲賀市は「忍びの里 伊賀・甲賀−リアル忍者を求めて」のストーリーが日本遺産に認定されているように、古くからの忍者の里。甲賀流忍者による観光誘客を進めようとさまざまな取り組みを推進している。2020年11月には観光交流拠点として観光インフォメーションセンター「甲賀流リアル忍者館」もオープン。クールジャパンのコンテンツとしても注目を集める忍者を国内外にアピールし、「甲賀流忍者ここにあり」と現代の世に号令する。

「甲賀流リアル忍者館」は、甲賀流忍者の歴史や文化を伝える、忍者の世界への“入口”。忍者が使っていた暗号「忍びいろは」や忍者が修行していたと伝わる飯道山、岩尾山、庚申山の「甲賀三霊山」、甲賀忍者の歴史をパネル展示などで紹介している。忍者の活躍を伝える巨大プロジェクションマッピングは必見だ。

甲賀流リアル忍者館

甲賀流リアル忍者館の巨大プロジェクションマッピング

岩尾山の奇岩

忍者や修験道の修練場・岩尾山の奇岩

火・水・木・金・土の「五遁の術」修行体験は子どもも楽しめるプログラム。水は水蜘蛛、金は手裏剣などおなじみの忍術を体感しよう。

甲賀市の旅の起点となる総合観光案内所としての顔も持ち、観光スポットを紹介。忍者グッズや特産品などを販売する土産処も備えている。

正しい忍者像を世に打ち出すべく市が組織する「甲賀流忍者調査団ニンジャファインダーズ」の展示室も公開。甲賀流忍者の姿を明らかにし、まちづくりに生かそうというもので、団長はテレビでも活躍する歴史学者の磯田道史さん。学会では地位の低い忍者の研究を地域住民らと協力して熱心に取り組んでいる。

これまでの調査では、甲賀流忍者こそが忍者の「本家・源流」だとファンは感じていることをアンケートで確認。甲賀武士の末えい調査なども行っており、“リアル忍者”の面影、存在が現代に蘇る日も近いはずだ。

甲賀流忍者調査団ニンジャファインダーズ

甲賀流リアル忍者館内の
磯田さん率いる調査団展示室入口

また、2月22日を「にんにんにん」と読む「忍者の日」には、市役所職員が忍者姿で勤務するなどイメージアップに取り組んでいる。

忍者の日

2月22日は市役所職員は忍者姿で勤務

そのほか、市内には甲賀流忍者を追体験できる施設が点在。「甲賀の里忍術村」のからくり屋敷は甲賀流忍者の子孫の旧家屋を移築したもので、様々な仕掛けが隠されている。村内の甲賀忍者博物館には忍術の秘伝書や手裏剣、水器、火器など約1400点の資料を展示。忍術体験もできる。

「甲賀流忍術屋敷」は甲賀流忍者・甲賀五十三家の筆頭格、望月出雲守の住居。元禄年間建造で、歴史的にも貴重な忍術屋敷だ。どんでん返しや落とし穴、からくり窓など様々な仕掛けが屋敷内に施されている。

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「スカーレット」で甲賀を盛り上げる推進協議会
〒528-8502 滋賀県甲賀市水口町水口6053番地
TEL 0748-69-2198

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