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甲賀の城館遺跡をめぐる 日本遺産「忍びの里」(1) 水口岡山城跡・水口城跡

甲賀市の歴史を語る上で、中世・戦国から江戸は欠かすことができない時代だ。有力土豪である甲賀衆が自治を行い、織田信長や徳川家康も活躍した戦乱の最中、全国トップクラスの数の城館が築かれた。現在、市内で確認されている城館は180にのぼり、往時は200以上あったとも言われている。日本遺産「忍びの里 伊賀・甲賀」の構成文化財となっている城館も多く、甲賀流忍者と関係が深い。現在のまちの基盤を築いた城は観光スポットとしても存在感を放つ。忍者の里に築かれた城館群を訪ね、謎に満ちた忍者の世界の一端に触れたい。

現代のまちの礎築く2つの城

東海道の宿場町、水口宿を見下ろす古城山にたたたずむ水口岡山城跡。水口宿はその城下町として整備されたもので、1585年に東海道の要衝として豊臣秀吉の命を受け中村一氏が築城した。築城にあわせ城下町が山麓に築かれ、水口宿へ、そして現代のまちの基盤へと受け継がれていくことになる。水口岡山城の誕生で、長らく続いた甲賀衆による自治は終わりを告げ、忍びと地域の歴史は新しい時代・江戸へと流れていく。

現在は城跡公園として整備、遊歩道も敷設されるなど初心者でも比較的気軽に登れる山城として親しまれている。城内には石垣や堀切が残るほか本丸、二の丸、三の丸などの場所も明らかになっており、往時の雰囲気が今も漂う。4月上―中旬には桜の名所として多くの人が訪れる。国史跡に指定されており、日本遺産の構成文化財としても登録されている。

水口岡山城跡

水口岡山城跡に残る石垣が
往時の威容を今に伝える

水口岡山城の跡を継いで、地域の中心地となったのが水口城。江戸時代、3代将軍・徳川家光が京都上洛時の宿館として水口宿西側に築かせた。作庭の名手として名高い小堀遠州が築いた城で、別名は「碧水城」。京都二条城を模した豪華な御殿が築かれたことでも知られる。築城にあたっては水口岡山城の石垣を石材として転用したと伝わっている。

現在、本丸跡は水口高校のグラウンドとして利用されている変わり種だが、石垣や水をたたえた堀が残り、城郭としてのたたずまいを今に伝える。石垣の上には角櫓が復元され、水口城資料館に。水口城の模型や水口藩に関する資料が展示されており、この地の歴史を学ぶにはもってこいの施設だ。

水口城跡

水口城跡は城郭らしいたたずまい

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