観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

歩いて感じる信楽焼の郷 伝統産業会館も新築オープン

「スカーレット」の世界へ 伝統の焼き物に見て触れて

甲賀市信楽は日本六古窯のひとつ、信楽焼の郷。200以上の窯元が点在し、そこかしこにたぬきの置物が置かれた風景そのものがシンボリックな存在だ。「スカーレット」の放送で注目度はさらに増した。作品を手に取れば、その魅力におのずと気づくはずだが、まちを歩き信楽焼の背景に触れれば感じ入る世界も深いものになる。

たぬきの置物

信楽焼といえばたぬきの置物

信楽の旅は、まずは2020年4月、信楽地域市民センター横に新築オープンした「甲賀市信楽伝統産業会館」からスタートしたい。作品や資料展示で歴史を学べる“信楽焼の殿堂”だ。館内ではミニシアターで信楽焼の概要を紹介。理想的な粘土の産地として信楽の陶器の発祥、茶の湯文化の隆盛で発展した中世・近世など歴史を時代ごとに作品・資料展示で伝えている。昭和30−40年代の隆盛期は生産、出荷をジオラマで再現。今と未来に向けた展開は映像を通して紹介している。

入館料は無料。開館時間は9−17時。

甲賀市信楽伝統産業会館

信楽伝統産業会館では昭和の出荷風景を再現

甲賀市信楽伝統産業会館

昭和天皇をたぬきの置物で迎えた歴史も

「滋賀県立陶芸の森」も信楽焼など陶芸の見識を深められる施設。展示や販売、研修など幅広く焼き物の魅力を伝え、陶芸の美術館である陶芸館や信楽産業展示館、創作研修館、屋外展示作品群の広場も備えている。

まちには伝統の窯元が点在。各窯元では作品展示のほか電動ろくろや手びねり、たぬきの置物づくりなど陶芸体験が楽しめる。窯元が連なる「窯元散策路」を歩けば登り窯や無造作に積まれた古い火鉢、陶製の道標が懐かしい風景を感じさせてくれる。さらに、ろくろ坂、ひいろ壺坂、窯場坂と散策すればギャラリーやカフェも。信楽は陶芸の郷としての魅力が凝縮されているのだ。

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お問い合わせは

「スカーレット」で甲賀を盛り上げる推進協議会
〒528-8502 滋賀県甲賀市水口町水口6053番地
TEL 0748-69-2198

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