脱炭素社会実現へ貢献―ブルーカーボン制導入　鳥羽旅館組合が環境保全活動

漁業×観光でゼロカーボンシティへ

鳥羽旅館組合はこのほど、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合（ＪＢＥ）が認証・発行した「鳥羽港周辺地域の漁業と観光業連携による海女文化・地域振興に資するＢＣ（ブルーカーボン）プロジェクト」の一環として、Ｊブルークレジットを購入した。地域の子どもたちとの活動などに使用するなど、脱炭素社会実現に向けた環境再生活動の継続や観光業との連携拡大のために活用する。

鳥羽港周辺の答志島や菅島は、多様な海藻類に恵まれ、古くからノリ、ワカメ養殖業や三重県が日本一の就業者数を誇る海女漁が盛んな地域。

同プロジェクトは、地域全体のカーボンニュートラルを目指す「漁業×観光×ゼロカーボンシティ鳥羽」の中核を担い鳥羽磯部漁協をはじめとした漁業者、鳥羽市、関連団体が一体となり展開。近年気候変動や海の環境変化、植食性魚類による食害の増大などにより生産量が減少し、市の基幹産業である漁業や海女文化の存続が危ぶまれる状況からの改善に向けて、次世代を担う子どもたちと環境再生活動などを行っている。

購入したＪブルークレジットは「夏の鳥羽湾毎夜連続花火」の実施により排出したＣＯ２をオフセットするためにも活用する予定。

「今後も地球環境の維持・保全、ＳＤＧｓ・カーボンニュートラルの実現のために貢献していく」と鳥羽旅館組合は話している。

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