森林鉄道からゆずロードへ 中芸の歴史物語が日本遺産に
17/10/31
地域の営みの物語を体感
地域の文化財をまとめ、その風土の物語を認定することで観光振興につなげる文化庁の「日本遺産」。今年度の認定で、高知県からは中芸地域5町村の「森林鉄道から日本一のゆずロードへ―ゆずが香り彩る南国土佐・中芸地域の景観と食文化」が選ばれた。林業からゆず栽培へと至る地域の営みの物語。豊かな自然に分け入り、独自の文化を肌で感じたい。
日本三大杉美林のひとつの杉林が広がり、清流が流れる。中芸地域は古くから林業が盛んで、木材運搬用に魚梁瀬森林鉄道がエリアをつなぎ、地域に繁栄をもたらした。戦後、林業に変わる産業として頭角を現したのが「ゆず」。地元出身の幕末の志士・中岡慎太郎も栽培を奨励したとされ、今では日本一の生産量を誇るまでになった。
この物語には、旧魚梁瀬森林鉄道関連施設や国有形文化財の商家邸宅から林業の繁栄の歴史を学び、現役のゆず畑の景観や、固有の食文化であるゆず料理に舌鼓を打つことで入っていける。
圏域の奈半利町、田野町、安田町、北川村、馬路村にはストーリーの構成文化財や体験が並ぶ。ゆずの香りと彩りに満ちた風土を訪ねて中芸へ。
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