「発酵と林業」のまち―兵庫・宍粟市の旅(1) 森林鉄道が観光用で復活
兵庫県宍粟市の公益財団法人しそう森林王国観光協会では現在「発酵と林業」をテーマにした体験型ツーリズムの確立に取り組み、旅行会社に送客、商品化を呼びかけている。"日本酒発祥の地"として酒蔵を活用した発酵ランチ体験のほか、林業が盛んだった時代をしのばせる森林鉄道の遺構が残る渓谷など、地域の生業を営む人と自然、文化を横断的に結んだ意欲的な試みだ。観光協会では旅行会社が商品化しやすいようにモデルコースを設けており、そのいくつかを取り上げながら宍粟観光の見どころを紹介していきたい。
観光用として乗車体験 旅行商品化、送客アピール
かつて宍粟市内の渓谷を縫うようにして走っていた森林鉄道が2023年夏に宿泊施設「フォレストステーション波賀」敷地内に観光用として復活した。
地元の住民団体「波賀元気づくりネットワーク協議会」が富山県の北アルプスの砂防事業で使われていた中古のディーゼル機関車を譲り受け、線路も自分たちで敷いた手づくりの森林鉄道だ。当初の周回コースはわずか108㍍だったが、24年秋には線路を延長、長さ678㍍のコースとなった。25年10月には新駅舎も完成した。

住民団体の手づくりで復活した森林鉄道の乗車体験
運行は主に4月から11月ごろにかけて毎月第1・第3日曜日などで不定期運行。12月―2月までの冬季は基本的に運休。料金は高校生以上500円、中学生以下は200円。
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