2050年への指針策定 道後温泉ビジョン、宿泊客50%を訪日客に
「最古の温泉」の新しい価値を提供
道後温泉誇れるまちづくり推進協議会が打ち出した最新の計画は、2024年3月に発表した「道後温泉2050ビジョン」。2050年のまちづくりの指針案となるもので、協議会設立30年を迎え、これまでの実績を踏まえ、次の30年を見据えて策定。地域ブランディングの確立や魅力増強への考えを地域全体で共有し、50年に向けて「日本最古の温泉」ならではの新しい価値を提供していく。
ビジョンでは50年に年間宿泊者数を80万人、外国人観光客の割合を50%と目標設定。現在の約80万人を人口減少が進む中でも維持することが求められる。外国人観光客は19年で5%であり、現在佳境を呈するインバウンド需要の拡大も必須だ。
目標達成に向け、ビジョンでは道後温泉の歴史文化を観光客に伝えるブランディング、マーケティングが必須とし、歴史文化資源の顕在化で歴史・文化ストーリーを軸とした地域ブランディングを実現、回遊性を向上させ、滞在・湯治型温泉地へ進化させることをうたっている。
重点プロジェクトとして、道後温泉駅前の観光会館を再整備し、道後に関連する古文書や資料を展示する「道後温泉歴史ミュージアム」を設置。「日本最古の温泉」を伝え、観光案内所と一体的に運営し道後の歴史文化を楽しむ“道後の入口”として機能させる。

「日本最古の温泉」を顕彰する
ミュージアム設置予定の観光会館
新しい外湯となる「道後斎戒沐浴の湯」も整備。湯水で心身を清める「斎戒」を体験できる場として、斉明天皇斎戒沐浴のゆかりの地・宝厳寺付近に建設する計画だ。プライベート空間での入浴も楽しめることで欧米からの観光客のニーズにも応える。
そのほか、観光DXや旅館の生産性向上など温泉地の運営力の底上げ、人材確保や防災、脱炭素への対応といった持続可能な観光地づくりの観点も盛り込んだ。
明治期、道後湯之町の伊佐庭如矢町長が道後温泉本館時に語った「100年たっても真似のできない物を造ってこそ意味がある」という言葉。これを協議会は引き継ぎ、未来を描く。
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