DOGO ART始まる 温泉街×現代アートで魅力発信
蜷川実花さんが中核担う―温泉街一帯が芸術空間に 2027年2月まで
愛媛県道後温泉×現代アートによる魅力発信の最新スタイルが10月10日に始まった「DOGO ART(道後アート)」。これまでも展開されてきたプロジェクトだが、今回は道後にゆかりの深い写真家で映画監督の蜷川実花さんを中核アーティストに迎え、クリエイティブチーム「EiM」とともに道後の温泉情緒、歴史空間に現代の感性をまとわせて新たな魅力を創出、発信する。蜷川さんらしい花の彩り溢れる華やかな世界が道後のまちを包む。
道後温泉でのアートプロジェクトは、2024年に道後温泉本館の改築130年を機に開かれて「道後オンセナート」から。温泉街や旅館ホテルを舞台に、現代アートと古湯の伝統を融合し、新しい道後の魅力を創出、温泉の回遊性を向上させようと始まった。数々のアート作品で町並みを彩り、旅行者の心に新風を吹き込ませたこの取り組みの斬新さは観光地、温泉地の将来を描く新しい地域振興のスタイルとして注目された。
道後アートとしては23年にも開催。今回は国重要文化財、道後温泉の顔である道後温泉本館が24年に改築130周年の節目を迎えたことを踏まえ、その歴史と将来にアートで新しい世界を描こうと企画した。道後温泉本館は改修工事中も含め、これまで何度もアートの舞台になった場所。そこに、これまでも道後のアートプロジェクトにアーティストとして参画した蜷川さんを再び迎え、蜷川さんもメンバーの「EiM」と作り上げる世界で道後の新たな魅力を引き出す。
コンセプトは「いのちの咲く湯―A Place for Blooming」。古くから神々を癒し、人の詩や祈りを育んできた地・道後に根づく神話、歴史、文学、暮らしの記憶を「花」を通して呼び覚まそうという思いを込めた。
道後温泉本館では大規模なインスタレーションを展開。本館北側と西側の障子、ガラスに四季の花々や金魚などの写真を36点設置する。夜間はライトアップで彩られ、昼と夜で違った道後温泉本館の顔が楽しめる。本館入口にはプロジェクトのキービジュアルを陣幕として配置。蜷川さんが撮影した松山市の市花・椿と、四季の花々、和傘、金魚などを散りばめた華やかな作品が来館者を出迎える。

大規模なインスタレーションが展開される道後温泉本館
また、椿の湯には正面入口に椿の花などの写真で彩った暖簾を設置した。道後商店街にも正面入口に蜷川さんの作品を配した提灯と陣幕によるゲートが登場。椿の写真など多くの作品に彩られた陣幕で、まちなかいたるところで蜷川さんの世界観に包まれている。
今回は道後のアートプロジェクト初のオフィシャルショップも開店。道後温泉本館前の一六タルトの店舗を改装し、蜷川さんのオリジナルグッズなどが並ぶ華やかな空間になっている。
道後アートは2027年2月までのロングラン開催。期間中は新たな作品も登場させていく予定だという。
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