北前船でまちづくり　来年のモニターツアー参加募る／加賀

加賀橋立「船主集落」をめぐる

加賀橋立北前船ツーリズム実行委員会（加賀市）は、江戸から明治にかけて海運を担っていた北前船文化を生かした観光まちづくりを展開。今年度から２０２６年度にかけて、かつて「日本一の富豪村」と呼ばれた北前船船主集落のあった加賀橋立をめぐり風土と文化を体感するモニターツアーを実施している。

加賀市・橋立エリアは文化庁の日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間―北前船寄港地・船主集落」の構成資産の一つ。北前船の寄港地として大きく繁栄した面影が今も残り、その文化を生かした観光振興に取り組んでいる。

モニターツアーは24年度の石川県の支援事業に採択され25年３月に始まり、すでに４回を実施。１泊２日で橋立の文化を楽しむ内容で、宿泊は古民家コンドミニアム「ＭＡＧＯＮＤＯ」。北前船の里資料館や北前船主邸などの町並み散策、地元に伝わる「茶番御膳」の賞味、体験企画を基本コンテンツに、回ごとにテーマを設定している。25年は北前船主邸での和楽器演奏と金沢芸妓の舞、新町通り奥でのホタル観賞、獅子舞と釣り船体験、紅葉散策だった。

26年は１月20―21日に橋立名物のカニや雑煮の「茶番御膳」の賞味と雪の橋立のまち歩き、４月15―16日に橋立エリアの桜の名所めぐりとアートフェス体験、５月16―17日に橋立の町並みを形成する赤瓦と笏谷石の町並み散策、９月20―21日に北前船主邸での和楽器演奏とフルーツ狩り体験を予定している。

対象はアンケートなど調査に協力できる人。催行人数は８人。問い合わせは同実行委員会事務局 電話０９０―９４４１―４８０９。

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