山中温泉の人、文化を語る一冊 観光協会が未来を紡ぐ書籍
「文化と芸能の都 山中温泉を、語る」
山中温泉にまつわる人、文化、風景を地元の人々への聞き書きや現地調査を通じてまとめた書籍「文化と芸能の都 山中温泉を、語る」を山中温泉観光協会が発刊した。同温泉が2022年から現代アートをテーマに展開する「山中温泉アートプロジェクト」に深く関わった舞踊家で民俗学者でもある森繁哉さんが監修し、山中温泉読本制作委員会が1年をかけて完成させた。
山中温泉が「四聖人」として称える奈良時代の僧・行基、平安時代末期から鎌倉時代前期の武将・長谷部信連、室町時代の僧・蓮如、江戸時代の俳人・松尾芭蕉を通して山中温泉の歴史や文化を紹介。総湯や山中節、山中温泉のスピリッツ、温泉を支える人々、温泉の四季、もてなし、内湯紀行、流儀など―長い歴史の中で培ってきた温泉文化を伝えている。

1冊1千円で販売

四聖人の一人、松尾芭蕉を祀る芭蕉堂
監修した森さんは、本書を「山中温泉という場が持っている様々な習俗の事象の一つひとつの知と読み替えていくという展開の書」という。
また、ある旅館経営者は「宿泊は旅という行為の一過程であり、旅の目的はその町の風土、文物の魅力に感動し、人情に触れ合って満足感を得ることではないか」と指摘し「比類のない豊かな個性を持ち、町人全体で旅人を温かくお迎えしなくてはならない」と、これからの山中温泉の方向性を示唆する言葉も本書に掲載されている。
学術学術書でも観光ガイド本でもない本書。観光協会では「森さんを中心に舞踊家・歴史研究者・民族研究者が多角的に『山中温泉を語った』試みです。史実や通説にとどまらず、大胆な推論や想像を交えながら、地元の人々では思い描けないような地域像を提示してくださいました」とし、山中温泉の未来への小さな道筋を照らす「たたき台」として本書発行の意義を説く。
価格は1千円(税込み、郵送費別)。購読希望は名前、送付先住所、電話番号を記入しファクス0761―78―0332へ。
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