工芸×食で訪日富裕層誘致 加賀温泉コトモノツーリズム協議会
モニターツアーから商品化へ
加賀市などでつくる加賀温泉コトモノコンテンツツーリズム協議会は、富裕層のインバウンドの誘客強化を図ろうと滞在型観光コンテンツを創出と受入体制の強化を推進している。モニターツアーやセミナー、ガイド育成、体験プランの造成など多角度から事業を進め、加賀温泉郷に長期滞在するインバウンド誘客につなげる考えだ。
同協議会では、山中漆器や九谷焼などの伝統工芸と、地元食材や文化資源を組み合わせた「加賀セミオーダーメイドツアー造成事業―匠の技と美食のコト×モノ消費創出」の企画が観光庁の支援事業に採択。地域の新しい旅のスタイルとして定着を目指す。
11月4―5日には在日の欧米豪の富裕層を招いてモニターツアーを実施。地元の若手シェフと若手女性工芸作家がコラボレーションして、橋立漁港の海産物や加賀野菜を特別料理と漆器や九谷焼の器に盛り付け、地酒とペアリングで提供した。料理のコト消費と器、酒のモノ消費を促す加賀版ガストロノミーを提案した。
11月5日には観光事業者向けに「高付加価値層の観光市場を知るセミナー」を開催。加賀市のインバウンド受入の課題や富裕層の動向について学び、地元関係者で意見交換を図った。2027年に市内でキャンパスを開設予定の宝塚医療大学観光学部が監修した「加賀 “地域の語り手”育成プログラム」も実施しガイド制度や山中漆器について学びを深めた。
これらの活動を踏まえ、今後は「加賀ガストロノミーショーケース」の体験や、山中漆器の人間国宝の工房で体験とオリジナル商品がオーダーできるプラン、職人の指導のもと日本の伝統菓子「練切(ねりきり)」を作る体験などを販売していく計画だ。
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