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日間賀島の冬、トラフグが待っている 旅館ホテルでフルコース/南知多

四季折々、魚介豊かな「食の島」

南知多町・日間賀島。三河湾に浮かぶこの島の魅力は、もちろん海の幸だ。近海では豊富な魚介類が獲れ、年中旅館ホテルで新鮮な味わいが楽しめる。なかでもフグは愛知県の冬の食を代表する存在。本場で食べる冬のぜいたくを求めて、今年も海を渡ろう。

天然トラフグの漁獲量全国トップクラスの愛知県にあって、この島で獲れるトラフグは、漁が始まって100年以上という歴史と好漁場に裏打ちされた、“本格派”の旨みを持つ。漁解禁と同時に約70隻の漁船が出港し、伝統の延縄漁で一匹一匹丁寧に漁獲したフグは新鮮なまま地元の旅館ホテルで提供。旬を迎えると例年、現地でこその旨みを求めて観光客が詰めかける。

日間賀島と隣の篠島の旅館ホテルではトラフグの漁期の10―3月、夕食のメーン料理としてフグのフルコースを提供。新鮮なフグは漁港から宿へ、ここで専門の調理師が腕をふるって料理し、お客の前に並ぶ。その独特のコクと脂の乗った旨味は食通をうならせる。

今年も旅行会社各社がプランを登場させるが、名鉄海上観光船イーグルツアーズは今期も10月から来年3月末まで、日間賀島、篠島の旅館ホテル・民宿でのフグ料理コースと高速船乗船がセットになったプラン「高速船で行くふぐの旅」を設定している。知多半島・師崎、河和、田原市伊良湖各港から高速船に乗って島へ向かい、宿でフグを味わう。師崎港からなら、わずか約10分で島へ。日帰り昼食と宿泊プランを用意している。

日間賀島

ボリューム十分なフルコースを提供

コースはてっさやフグちり、唐揚げといった定番料理が並び、ボリュームは十分。フグの美味しさを堪能できる。コースによっては特産のタコも付く。日間賀島の冬を味わい尽くそう。

料金は日間賀島デラックスコースが日帰り大人1万2千円、1泊2日1万5千円から。

問い合わせは、イーグルツアーズ 電話0120―594―360。

日間賀島では1年を通して豊富な魚介類が水揚げされる。

フグと並ぶ名物のタコは年中獲れる。天然ものは肉厚でしっかりとした歯ごたえ、噛めば噛むほど出てくる旨味が魅力だ。

フグとシーズンが重なる冬はアワビ、カキもあり、ヒラメやアマダイといった定番の地魚も。海の旨みが凝縮された魚介が豊か。

春になると、全国一のシェアを占める三河湾産のアサリのシーズンを迎えるほか、塩茹ではもちろん刺身も食べられるシャコ、身が締まったアナゴの天ぷらも旬の味。かき揚げ、刺身、天日干しなど産地だからこそ様々な食べ方で楽しめるシラス、甘味が際立つ車海老は春から秋にかけて味わうことができる。

日間賀島は、食通も魚好きもうならせる、三河湾に浮かぶ「食の島」なのだ。

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