レンタル事業やFIT商品も 千歳観光連盟、「観光ステーション」を開設
交通の要衝に立地 アウトドア客の需要見込む
千歳観光連盟が次に仕掛ける事業が「多目的観光ステーション事業」だ。2020年6月に予定される新千歳空港民営化でこれまで連盟の財源を支えていた空港駐車場運営が事業譲渡されることから、これに代わる主要事業として企画。レンタカーをはじめとするレンタル事業など観光客へのサービスを充実させる。新たな観光拠点として機能性を高めることで、名実ともに“観光客と地域のためのDMO”としての役割を果たす。
事業の拠点となるのが「千歳観光ステーション(仮称)」。現在の千歳市・流通工業団地に建設する。JR千歳駅から東に約3キロ、新千歳空港から北に約4キロ、道央圏連絡道路・寿ICにも直結するという交通の要衝で事業を展開する。
千歳観光ステーションは10月に運営を開始する予定で、同連盟の本部機能もここに移転。千歳駅観光案内所、千歳観光物産サテライトミルの運営は続ける。
同施設が目指すのは、国内外の観光客、空港を利用する訪日外国人旅行者、そして地元市民が幅広く利用する観光拠点。従来、千歳駅観光案内所で提供していたサービスに加え、キャンピングやアウトドア用品、2次交通の移動手段のレンタルを行うなどサービスを拡充させる。加えて約400台収容の「千歳寿インター駐車場(仮)」を開設、運営を行う。
新しく提供するサービスでは北海道ならではのアウトドア客の利用を見据える。教育旅行の農業体験などで着用する作業着や長靴、登山やキャンプなどの用品・ウェアのレンタルという新たな需要を期待してサービスを設定した。国内外から利用が見込めるキャンピングサイトも設置。新千歳空港利用客などの前後泊利用を想定し、キャンピングカーの設置やカーサイトも造成するという。
また、2次交通として訪日客のFIT化からレンタカー利用が増加していることから、レンタカーと体験、見学、飲食をセットした着地型旅行商品を造成。クーポンを付加したセルフドライブ商品も販売する。
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