滋賀虹色の旅(1) 「歴」特別公開目白押し「比叡山秘宝展」
最澄節目を記念、非公開文化財を公開 善水寺でも体験充実
戦国、信仰、文化と多角的に歴史に迫る。特に滋賀県は“日本仏教の母山”比叡山延暦寺をはじめ古刹が点在する、古くから信仰心の篤い地。各寺院で文化財に見入り、体験し、その歴史の奥深さを感じとる絶好の機会だ。
キャンペーンでも特筆ものの企画が、比叡山延暦寺(大津市)で8月から開かれる「比叡山至宝展」。開祖である伝教大師最澄上人の1200年大遠忌記念として企画されたもので、仏像をはじめ通常非公開の文化財を一堂に展示する。各旅行会社がツアーを設定するなど注目の催しだ。
同寺は世界文化遺産に登録され、文化財の多くが国宝や重要文化財に指定されているが、その多くは非公開。今回は通常厨子に秘められてきた仏像や仏画などが国宝殿で特別公開される。主なものでも、織田信長による元亀の焼き討ちを逃れた西塔瑠璃堂の本尊薬師如来像や、平安時代作の観音菩薩立像、鎌倉時代作の「頬焼け地蔵」と呼ばれる地蔵菩薩立像といった仏像彫刻、南北朝時代作の天台大師・伝教大師・慈覚大師像などの絵画が並ぶ。日本の宗教史上欠かせない仏教美術の世界が目前に展開される。
期間は前期が8月1日―9月30日、後期が10月3日―11月30日。時間は8時30分―16時30分。料金は大人500円、中高生300円、小学生100円。別途同寺諸堂巡拝料が必要。
会期中、コラボ企画として伝統工芸・アートクリエイターによるアートワークショップも開催。オリジナル花押作成や箸の蒔絵、写仏、念珠づくりなど、仏教美術の香り漂う伝統工芸体験ができる。料金は各回3千円。
そのほか、国宝・善水寺(湖南市)では、座禅と住職の説法、桓武天皇の病を治したと伝わる湧き水で炊いた朝がゆの賞味という朝の体験を設定している。期間は11月9日までと12月3日―3月31日。早朝座禅と祈願、境内散策をセットにした「二人だけの貸切プラン」も実施している。
西明寺(甲良町)、金剛輪寺(愛荘町)、百済寺(東近江市)の「湖東三山」では12月まで、オリジナルの特別御朱印紙と特別印の授与を行っている。
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