三朝町の「六根清浄と六感治癒」が受賞 第1回日本遺産アワード
「日本一危ない国宝」高評価
第1回「日本遺産アワード」の受賞地域が2月に発表され、「これから訪れてみたい魅力的な日本遺産」部門の1位に鳥取県三朝町の「六根清浄と六感治癒の地―日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉」が選ばれた。日本遺産認定の継続に加え、重点支援地域へも格上げされ、地域に根付くストーリーの実力が全国に認められた格好だ。
同アワードは、日本遺産普及協会が認定する「日本遺産ソムリエ」が特に魅力的な日本遺産として選び、表彰されるもの。今回はソムリエ173人が投票で選んだ。
三朝町の「六根清浄と六感治癒の地」は、日本一危ないと称される断崖絶壁に建つ三徳山の国宝「投入堂」と、世界屈指のラドン泉・三朝温泉による浄化と癒しのストーリー。「日本一危ない国宝」というキャッチフレーズの大きなインパクトなどが高評価を受けた。
同町の松浦弘幸町長は「日本遺産としてさらなる高みを目指し、この賞を励みに地域をこれまで以上に盛り上げていこうと身の引き締まる思いです。三朝町ならではの『信仰と温泉』の文化を中心に据え、これからも100を超える日本遺産とともにブランド化に努め、国内外から訪れる旅行者で賑わう町となるよう取り組んでまいります」と受賞に対する喜びのコメントを出した。

受賞式で表彰された鳥取県三朝町の皆さん
(左から4人目が松浦町長)
「六根清浄と六感治癒の地」のストーリーは「六根清浄」の三徳山と「六感治癒」の三朝温泉で構成。三徳山は古くから山岳修験道の霊場として地域の信仰の対象とされ、豊かで厳しい自然環境と特異な建築による特殊な空間は1千年にもわたり、信仰と畏怖の念を持って守られている。行者が目指す奥の院投入堂は絶壁に鎮座し、どうやってこの場所に堂を建てたのか不思議に感じるほどで、法力で建てたと伝わっている。現在は国宝に指定されており、目・耳・鼻・舌・身・意の「六根」の感覚を研ぎ澄ましながら急峻な行者道を歩んだ先にある最終地としての厳かさに満ちる。

断崖絶壁に建つ国宝の投入堂
三朝温泉は三徳山参詣の拠点として役割を担い、現在は山陰観光の宿泊拠点として名高い。湯は世界有数のラドン含有量を誇り、参詣時に身を清めるだけでなく古くから万病の湯として親しまれてきた。現代でも湯治場としての存在感を保ち続けている。温泉入浴はもちろん温泉地としての文化が観・聴・香・味・触・心の「六感」を癒すというのが、三朝温泉のストーリー。三徳山と三朝温泉が長い歴史で培ってきた風土により、現代の旅人に心身の洗浄と癒しを提供してくれる。
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