山中温泉アートプロジェクト始動 地域の魅力を掘り起こす
来春には芸術祭も
山中温泉が温泉地としての魅力向上の一手として選んだテーマが「アート」。地域住民とアーティストがワークショップなどで交流を深めながらアートの視点で地域資源を使って魅力を創出。温泉地に新たな輝きを生み出している。
山中温泉観光協会が展開する「山中温泉アートプロジェクト」。現代アートをテーマに地域活性化につなげようというもので、2022年に始まった。
22年には第1弾として「山中温泉アートステイ」を展開。アーティストや文化人などと交流を図ることで文人たちと交流の歴史を重ねてきた山中の文化を継承しようというもので、重要伝統的建造物群保存地区の荒谷町の空き家の納屋を使ったワークショップに地域住民が参加して作品を作り上げた。これを受け継ぐ形で23年には荒谷町の空き家を活用した茶店を期間限定で出店するなど交流を深めた。
今年度は、山中の四季と住民をテーマにしたドキュメンタリー映画の製作や、書籍の制作と舞踏家・森繁哉さんによる山中座の新しい魅力創造に着手。プロジェクトでは機運醸成や理解向上を図るため住民とのフォーラムも開催しており、6月には旅館経営者や商店主らが集まり、米国出身で石川県金沢市在住の映像作家カン・タムラさん、森さんを交えて映画の製作について意見を交換した。映画は25年3月完成予定。
フォーラムではガイドブックについても話し合われ、山中を象徴する8つの物語で構成、地元で活躍する人たちのインタビューなども掲載し多角度から山中の魅力に迫る。森さんによる山中座での新しい企画は定期公演「山中節四季の舞」で新たな演出を施すという。
25年3月20―23日には、山中温泉初の芸術文化浴「はじまりの芸術祭」を開催。地域と温泉文化の可能性を語る対談会やドキュメンタリー映画の上映会、夜の回遊・楽しみを創出するイベントを開く。
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