山代温泉が2025年に開湯１３００年　特別体験を設定、スペシャルガイドと温泉街を歩く

歴史・九谷焼・着物　山代を深掘り

石川県・山代温泉が２０２５年、開湯１３００年を迎える。７２５年に行基が見つけたという由来から北陸を代表する温泉地として歴史を重ね、次代へその魅力を磨き、受け継ごうとする取り組みが進む。山代温泉観光協会ではこの節目を記念した企画を設定。特別なプランで山代の歴史と魅力を深く体感してもらう。

石川県内の文化に精通した「いしかわ文化観光スペシャルガイド」とめぐるガイドツアーを２０２５年４―９月に設定。「１３００年の歴史ある町並み『山代温泉』」は、総湯を起点に古総湯、源泉足湯、山代の町並みから薬王院温泉寺まで山代の歴史をたどりながらじっくりと散策する。温泉寺では通常非公開の縁起図など特別公開する。スペシャルガイドで山代温泉観光ガイド代表の生水精之助さんによる加賀地方の方言を交えながらの案内は山代らしさを体感できるものだ。所要時間は約90分。料金は１人１８００円。温泉寺の特別御朱印札も記念品として付く。

山代温泉と言えば伝統工芸「九谷焼」再興の地としても知られる。「九谷焼の歴史探訪と絵付け体験」は、九谷焼を再興した吉田屋伝右衛門が築いた登り窯跡で国史跡の九谷焼磁器窯跡を訪れる。九谷焼窯元展示館では、九谷焼作家で加賀九谷陶磁器協同組合副理事長でありスペシャルガイドの嶋田正則さんの案内で九谷焼の歴史や工程に触れる。嶋田さんが講師を務める九谷五彩の和絵具を使った皿の絵付け体験も。所要時間は約80分。料金は１人４４００円。

また、通年企画として「着物で和文化体験」も用意している。「加賀結衣」でベテランスタッフが着付けを施し、着物姿に変身。琴の演奏や茶道といった和文化を体験するほか、山代温泉街のまち歩きも楽しめる。所要時間は着付けで約30分、和文化体験で約20分。料金は１人１万５千円。レンタル着物料などを含み、衣類は宿泊する旅館ホテルへ配送してくれるほか、インバウンドも着付け時に通訳付きと安心のサービス設定になっている。

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