わたかの島に初の修旅 中高9校1500人が来島/志摩
コロナ禍逆手に 新しい島のあり方示す
関西の小学校の修学旅行先は伊勢志摩で、宿泊は二見町が定番だった。しかしコロナ禍による助成制度など観光支援策の拡充で、2020年から中学校や高校の修学旅行でも伊勢志摩を選ぶケースが増加。宿泊先もエリア全体に波及し始めた。
こうした動きに刺激を受けたのが志摩市・わたかの島の福寿荘だ。わたかの島といえば特定の客層が足繁く通った島として知られていたが、数年前から“健全な島”をアピール。イメージチェンジを図ってきたことで、現在はファミリーやカップル、女性客で賑わう島として定着している。
昨年からは、修学旅行の誘致も本格化。当初はなかなか成果が出なかったが、繰り返される感染拡大で、予定していた宿が取れなくなった旅行会社や学校が熱心にセールスに来る営業マンを評価し、福寿荘を選択。島で初めての修学旅行誘致に成功した。その数、6校。連泊や2班体制もあるので件数として9校、人数は1500人に及ぶ。大阪や兵庫の中学校や高校だけでなく、福岡の高校も来島する。
「北陸から高山を経由して入って来る学校や滋賀県の信楽焼の絵付体験を行ってから島へ宿泊するパターンが多く、志摩市内の素材は今のところ入っていないようです。島内ではカヌー体験などができますし、志摩市には自然を体感できる施設があり、今後は志摩市が取り組むゼロカーボンパークや市内の素材を組み込んだ修学旅行を誘致したい」と福寿荘の営業マン。
志摩市でも21年度から修学旅行誘致に取り組むことを発表しており、福寿荘など民間の宿泊施設と連携した取り組みに期待される。
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