歴史に浸れ、和倉の“別の顔” 古刹2寺に天皇家の「御便殿」/和倉温泉
18/09/12
心に染み入る威厳と静寂 青林寺と信行寺
石川県和倉温泉の楽しみ方は様々だ。温泉街で足湯でゆっくりしたり、高台から能登島の風景に心を癒したり。散策やサイクリングでのんびりと楽しむのがいい。そのなかの魅力の1つが、歴史。まちなかには独自の歴史を刻んできた建物が点在、一般的なイメージと異なる「和倉の別の顔」をのぞいてみるのもいいだろう。
なかでも注目は、天皇家ゆかりの名刹だ。青林寺と信行寺には天皇家が訪れられた際の休憩所「御便殿(ごべんでん)」が設けられており、天皇宿泊にふさわしい豪華で威厳に満ちた雰囲気が今も残る。
天皇家を初めて和倉温泉が迎えたのは明治42年(1909年)。その宿泊場所として御便殿を建設、大正天皇や昭和天皇が宿泊された。寝室の和室は「折上格天井」という格式高い構造が用いられているほか、開放的に眺められる庭園の風景も見事のひと言。のちに本殿を青林寺に、便殿を信行寺に分けて移築された。
青林寺では、蔵も必見。正面階段に続く一本道の傍にたたずむ古い建造物で、夕方にはオレンジの街灯に照らされ、趣が増すという。
信行寺に移築された便殿は主に侍従者の宿泊施設として使用。清澄な空気の中で静かな時間が流れている。
両寺では希望者は見学が可能。和倉温泉観光協会によると、近年は若い女性客が増え、30分程度、庭を見ながら瞑想して時間を過ごすというスタイルが多いという。
青林寺では2019年春から座禅、写経体験を始める予定。料金は1人1300円。
北陸石川 旅のおすすめサイト
- 山代温泉観光協会【加賀/山代】
- たちばな四季亭【加賀/山代】
- 山中温泉観光協会・旅館協同組合【加賀/山中】
- 加賀パフェ【加賀】
- 加賀カニごはん【加賀】
- 和倉温泉観光協会・旅館協同組合【七尾/和倉】
- のと楽【七尾/和倉】
勢い立ち上る北陸湯けむり紀行石川編 記事一覧
- 「あいうえおの郷」構想 山代温泉、“50音”始祖にスポット、10月からツアー(18/09/12)
- 山代温泉を深掘り ガイドと歩く温泉街「おもしろやましろまち歩き」(18/09/12)
- スイーツや名物料理 美味しい山代を味わう(18/09/12)
- 着物で温泉そぞろ歩き レンタルサービスを実施/山代温泉(18/09/12)
- 歩いてじっくり楽しむ山中温泉 「やまなか遊歩」提案(18/09/12)
- 温泉街で旬の味わい 冬のカニ鍋振る舞いやスイーツめぐり/山中温泉(18/09/12)
- 渓谷美と和の風情 鶴仙渓の川床、11月末まで/山中温泉(18/09/12)
- 加賀の新名物が人気 「パフェ」と「カニごはん」(18/09/12)
- 周遊自由な加賀バス旅 加賀温泉郷や永平寺、金沢へ運行(18/09/12)
- “大学の華”視点で魅力発掘 加賀市が体験メニュー開発(18/09/12)
- 旅を便利に「わくーぽん」/和倉温泉(18/09/12)
- 温泉街でスイーツめぐり/和倉温泉(18/09/12)
- 白山白川郷ホワイトロード、片道通行料が無料に 県内温泉宿泊者が対象/石川(18/09/12)