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「あいうえおの郷」構想 山代温泉、“50音”始祖にスポット、10月からツアー

新たな山代ブランドに

石川県・山代温泉観光協会は、新たなまちづくりのテーマとして「あいうえおの郷」を掲げて取り組みを進める。地元・薬王院温泉寺の住職だった明覚上人が現代の50音図の基礎を考案したことを生かそうというもの。ハード面の整備のほか、今秋からはガイドツアーもスタートさせる計画で、新たな山代ブランドの創出を図る。

「あいうえおの郷」構想は、北陸新幹線が敦賀まで開業する2022年度を最終年度とする「山代温泉新中期ビジョン計画」に盛り込んでいる。集客に向けたブランド力強化策として生かしたい考えで、温泉街にあるKKR跡地に明覚上人がテーマの観光施設の整備も計画。すでに薬王院温泉寺後方の薬師山には上人にちなんだ「あいうえおの小径」もあり、ブランディングは着々と進んでいる。

あいうえおの小径

温泉寺後方の薬師山には
「あいうえおの小径」も

10月1日からは明覚上人と「あいうえお」考案にスポットを当てたガイドツアーを実施する。同観光協会が実施しているガイドツアー「おもしろやましろまち歩き」の1コースとして、「あいうえお50音図と明覚さんを巡る」をテーマに設定した。

総湯から薬王院温泉寺、源泉足湯をめぐるもので、地元ガイド「ヤタガラス」が案内を担当。通常は見ることができない同寺の宝物の拝観や、「明覚読本」の配布、心願成就の護摩木の奉納といった特典も付く。

山代温泉総湯

山代温泉の観光拠点「総湯」が
ツアーのスタート地点

時間は10時からの約1時間30分。ガイド1人につき2―15人に対応する。記念企画料金として1人1千円。申し込みは同協会 電話0761―77―1144。

同協会ではこのツアーを19年末までの設定としているが、次年度以降も継続し、定着させたい考え。

追加オプションとして、梵字によるネームプレートづくりや、「あいうえおのお宝を探せ!」と題した謎解きオリエンテーリング、インバウンド対象企画などを検討しており、先々のために観光プランを強化していく計画だ。

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