初の祭典に1万人超す 昨秋開催の南飛騨アート・ディスカバリー
アートの力による新しいまちづくり
2024年10―11月に初めて開催された「南飛騨Art Discovery(アート・ディスカバリー)」は、下呂市の新しい価値を創出、魅力を発信しようと企画されたアートの祭典。アーティストが地域の自然や歴史、風土を現代アートの舞台として作品を表現するもので、来場者数は想定をはるかに上回る1万人超え。アートの力による新しいまちづくりへの取り組みは、地域に新しい価値をもたらしたといえそうだ。
アート・ディスカバリーは下呂市萩原町の南飛騨健康増進センター一帯で開催。岐阜県や下呂市、観光協会らで組織する実行委員会が主催し、「清流の国文化探訪」をうたい、アートで地域を盛り上げようと企画した。総合ディレクターは瀬戸内国際芸術祭なども手掛けた北川フラムさんが務め、各地で成果を収めるアートの波を下呂にも、との意気込みで展開した。
参加したアーティストらは地域住民と交流するなど地域を深く知ったうえで「健康/福祉」「岐阜の自然」「岐阜の匠」をテーマに現代アート作品を表現。パフォーマンスイベントや体験型マルシェ、ワークショップ、岐阜の文化を学ぶセミナーも加え、多角的に地域を捉えたプロジェクトだった。
当初、期間中の来場者数は5千人に設定していたが、実際はその2倍超となる1万1391人と想像以上の人気に。平日の1日平均は1週目が145人で、その後やや落ち着いたが4週目からラストに近づくに連れ、来場者が増加。最終の5周目は176人に達し、会期最終日となった日曜日の11月24日には1千人を超え、フィナーレにふさわしい盛り上がりをみせた。「下呂×アート」が生み出した新しい魅力は地域に、来場者に新風を吹かせたことは間違いなさそうだ。
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