自然と温泉―地域磨き未来描く岐阜下呂

地域の今を、そして未来をどう描くか。それは全国どの地域もが抱える命題だ。岐阜県下呂市はその命題に対し、真っ向から多角的に取り組む先鋭的なまち。豊かな自然や温泉、文化といった地域資源を有効活用すべく、魅力を磨き上げるまちづくりで観光力を増大させる。成果をどう継続するか、課題をどう改善するか。トライアンドエラーの連続が下呂を持続可能なまちにし、下呂ファンの拡大に結びつけようとしている。

「カイゼン」で地域に活力 下呂温泉観光協会・瀧康洋会長に聞く
観光地域づくり法人DMOとしてデータ分析に基づく観光プロモーションや地域マネジメント、地域資源を活用したエコツーリズムの推進に精力的に取り組んでいる下呂温泉観光協会。「観光による経済効果だけでなく、地域住民が豊かに暮らせることが最大の観光の...

「カイゼン」6年間で34億円の改善効果 水明館、効率上げ顧客満足も向上
「小さな改善を可視化し共有、継続」 本来は製造業で培われたトヨタ生産方式「カイゼン」を旅館運営に応用し、2018年の導入から6年間で累計34億円の改善効果を上げた水明館。 同館では従業員約300人のうちの1割が「カイゼンリーダー...

火ぶり漁と合掌村貸切 下呂温泉観光協会、プレミアム体験始める
富裕層インバウンド向けの体験コンテンツを造成 下呂市観光協会は、富裕層インバウンド向けの体験コンテンツの造成に取り組んでいる。下呂温泉合掌村でのライトアップや伝統漁法の特別観覧、伝統芸能体験など貴重な体験をツアー化。下呂ならではのプレ...

まんがで知る郷土史 「下呂ものがたり」エコツー推進協が発行
下呂の歩みをわかりやすく 下呂市エコツーリズム推進協議会は3月、漫画「下呂ものがたり」を発刊した。「漫画で知る郷土の歴史」と副題に添えているように、下呂地域の歩みを、漫画を通して伝えている。 下呂の歴史に興味のある人や子どもたち...

湯と食の恵みに感謝 下呂温泉二大秋祭
下呂温泉神社秋の例祭と「謝肉祭」 下呂温泉の毎年秋は「感謝」の季節だ。地域の柱である、湯の恵みに感謝、食の恵みに感謝。その心を体現する祭事を地元と観光客で共有する大切な季節なのだ。 下呂温泉神社の秋の例祭は例年10月8日に開かれ...

下呂の冬は“花火”―温泉街が幻想的に 12月から3月にかけ打ち上げ
「下呂温泉花火ミュージカル」冬公演は12月6―20日の土曜 下呂温泉で夏と冬の1年に2回開かれる「下呂温泉花火ミュージカル」。温泉街を流れる飛騨川沿いで打ちあがる花火と、バックに流れる音楽のコラボレーション。温泉と幻想的な世界観の組み...

まち歩きで文化財に脚光 下呂市エコツーリズム
リアル宝探しイベントを実施 下呂市エコツーリズム協議会が2023年9月―24年1月に実施したリアル宝探しイベント「下呂温泉に眠る 時を超えるパワーストーン」。下呂温泉を舞台に、謎解きをしながらまち歩きを楽しんでもらうもので、地域の文化...

初の祭典に1万人超す 昨秋開催の南飛騨アート・ディスカバリー
アートの力による新しいまちづくり 2024年10―11月に初めて開催された「南飛騨Art Discovery(アート・ディスカバリー)」は、下呂市の新しい価値を創出、魅力を発信しようと企画されたアートの祭典。アーティストが地域の自然や...

スイーツ食べ歩き人気 下呂温泉観光の定番化
地元産食材を使った甘み 下呂温泉では温泉街を中心に個性的なスイーツを提供するショップが点在。観光の新たな魅力になっている。近年「温泉街で食べ歩きがしたい」という声が高まり、徐々にスイーツショップが増加。湯上がりに、散策にスイーツめぐり...