観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

世界有数の雪国新潟だからこそ 景色を「メディア化」する旅

新潟があなたのスマホを呼んでいる

写真や映像は誘客の手段として効果がある。当たり前のような話で、だから国や県や観光地は、いい写真を使ったポスターや映像をつくり、メディアに乗せる努力をしてきた。SNS、なかでもインスタグラムの普及で、再び写真映えのする映像への関心が再び高まっている。かつては見て、撮って、アルバムに保管していたものが、今はSNSで配信するまでがセットになったことで映像の影響力が強まった。

「スマートフォンと旅行消費」に関する調査を毎年行っているJTB総合研究所の昨年のレポートは、何らかの方法で映像を見た人の19.7%がその場所を実際に訪れており、国内旅行の大きなきっかけになっていると指摘する。映像を見た手段は、SNSの投稿が45.2%と最も多いことからも、スマホを持つ多くの人が、影響力の大小はあってもメディア化しているということなのだろう。メディア化した旅行者に、写真映えのする冬の新潟の景色はどうだろう。

2千個のランタンを空に浮かべる「つなん雪まつり」は2018年3月9、10日の2日間、長野県との県境の町、津南町のニュー・グリーンピア津南で開催される。

つなん雪まつり

「つなん雪まつり」は
2千個のランタンが夜空を彩る

雪の中を疾走するのは新潟―会津若松を春から秋まで土休日に1往復する「SLばんえつ物語」号。今年の定期運行期間は11月26日までだが、例年12月上旬に臨時列車「SLクリスマストレイン」として運行される。

SLばんえつ物語

雪原を疾走する「SLばんえつ物語」号。
雪景色を車窓から楽しめる

昼は一面の雪原から熱気球が上がり、夜は並んだ熱気球に灯りを灯す「おぢや風船一揆」は18年2月24、25日の2日間、小千谷市の信濃川河川公園会場で。

おぢや風船一揆

「おぢや風船一揆」は熱気球の灯りが
夜の雪原に照らすスケール大のイベント

棚田の雪景色は豪雪地帯の十日町市松之山地区で。南魚沼の風物詩、雪晒しは、主に麻織物の色汚れや黄ばみを雪に晒すことで漂白する雪国の知恵。晴れる日が多い2月中旬と3月下旬に行われる。

十日町市松之山

豪雪地帯の十日町市松之山地区では
棚田ならではの雪景色をみせる

雪晒し

南魚沼の風物詩「雪晒し」は
雪国の生活の知恵を教えてくれる

そして阿賀野川を下る雪見船。寒そうに見えても船内はぽかぽかと温かい。ただ、フォトジェニックを狙うなら、寒い屋外で、阿賀野川を下る雪見船を待つしかない。

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