農業×観光で地域の元気を創出 ちこり村、地元産食にも注目/中津川
「パンで野菜を食べる」 ベーカリーがオープン
中津川市の「ちこり村」は、欧州原産の野菜「ちこり」を栽培する農業施設。休耕田の活用、高齢者の積極的な雇用、そして観光と、ちこりの生産を通じて地域活性化に取り組んでいる。村内での食の楽しみも充実させており、地元にも訪れた人にも“元気”を提供している。
ちこりは日本で言うならキャベツやハクサイのように、欧州では高級野菜でありポピュラーな存在。低カロリーと豊富な栄養素を持つ。
農商工連携による地域活性化の現場として視察も多く、観光にも対応したメニューを用意。ちこり生産ファームと、ちこりを使って焼酎をつくる「ちこちこ焼酎蔵」ではスタッフによる見学ツアーが無料で体験できる。ちこりの試食やちちこり茶、ちこり焼酎の試飲、お土産購入をあわせて所要時間45分以上をとることを勧めている。20人以上の団体は要予約。「ちこり村カレッジ」として見学や講演会などの催しも開いている。
もちろん、ちこりに加え地元の食を楽しめるスポットも充実。併設レストラン「バーバーズダイニング」では地元農家のお母さんたちによる、ちこり料理を含めた地元野菜中心の「おふくろの味」がビュッフェスタイルで楽しめる。
中津川は栗の産地で、栗きんとん発祥という地元の食文化もここで。秋限定の人気企画「栗きんとんのしぼり体験」に加え、今年4月にオープンさせた「ベーカリーちこり」では栗きんとんのクリームディニッシュを開発してこの秋から販売する。同ベーカリーは「パンで野菜を食べてもらう」をコンセプトに地元産、同村産の野菜を使ったパンを提供。野菜がたっぷり入ったスプラウトサンドイッチが人気で、今後も地元農家の協力も得てパンを開発していくという。
そのほか、同じく4月にオープンさせた「CAFEちこり」では地元・美濃酪農協同組合の牛乳とちこり芋の粉末が入った「ちこりソフト」を販売。村内を食べ歩きするのもいい。
同村には年間30万人が来村。多いときには1日800人が訪れる。
問い合わせは電話0573―62―1545。
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