うだつ×美濃和紙が醸す幻想の夜 秋のあかりアート展/美濃
17/10/12
10月13日―11月末にも作品を展示
美濃市の秋の風物詩「美濃和紙あかりアート展」が今年は10月7―8日に開かれた。夜間、重要伝統的建造物群保存地区「うだつの上がる町並み」に配置した地元伝統の美濃和紙で作られた灯りのオブジェにあかりを灯し幻想空間を創出。美濃が誇る“古い町並み×伝統工芸”の融合で、初秋の夜に歴史情緒が輝きを放った。
同展は毎年この時期に開かれており、今年で24回目。1300年の歴史を持つ美濃和紙文化の再生・振興と、市が誇る伝統の風景「うだつの上がる町並み」のブランド化を目的に始まった。回を重ねるにつれイベントは定着、着実に成果を生んできた。
かつての豪商の象徴といえる屋根上の防火壁「うだつ」が上がる江戸―明治期の商家が立ち並ぶ町並みに、公募で集まった美濃和紙を使った灯りのアート作品を展示。その数は一般部門・小中学生部門の作品500点におよぶ。17―21時、ほのかに灯ったあかりが町並みを柔らかく照らし、歴史と夜の闇と光による幽玄の美を演出した。
例年、アート展が終わっても10月13日―11月30日まで、同展の最優秀作品を町並みの軒先に常設展示する「あかりの町並み―美濃」を実施。例年約80作品がアクリルケースに入れて展示され、雨の日でも観覧が楽しめる。
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