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秀長が築いた城と城下町 奈良県大和郡山市/豊臣兄弟ゆかりの地を探訪

戦国期に天下統一という偉業を成し遂げた秀吉を補佐した実弟、豊臣秀長。秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だったといわれるほど生涯にわたり秀吉を支えた。兄弟ゆかりの名古屋市、滋賀県長浜市、奈良県大和郡山市には大河ドラマ館が設けられるなど、豊臣兄弟を盛り上げる企画が展開されている。本特集では、秀吉が初めて城主となった長浜城がある長浜市、和泉・紀伊・大和に及ぶ百万石もの所領を有し秀長が城主となった郡山城のある大和郡山市、そして秀長に見出された藤堂高虎ゆかりの三重県を紹介しよう。

郡山城址や城下町に痕跡色濃く

大和郡山市は、秀長が城主を務めた郡山城址や城下町を中心に今も秀長時代の痕跡が色濃く残っている。

国史跡・郡山城址は戦国大名・筒井順慶の築城に始まり、天正13年(1585年)の秀長入城によって大和国最大の城郭が作られた。城址の大きな特徴は、荒々しい野面積み石垣。は多くの転用石材が使用されており、天守台の北東裾には有名な「伝羅城門礎石」と「逆さ地蔵」などの見どころも。天守は現存していないが、2014年の発掘調査で礎石が確認され、豊臣政権期には五層の天守があったと考えられている。天守台からは奈良盆地の眺望が楽しめる。

郡山城址

かつて五層の天守閣があったとされる
郡山城址の天守台

城の北側には市民の寄付によって秀長築城時に近い形で追手門、追手東隅櫓、追手向櫓が再建されている。櫓には毎年春開催の盆梅展やお城まつりの期間、中に入ることができる。東多聞櫓では27年1月末まで、城址からの出土品などを展示した展覧会「秀長と郡山のあゆみ」が行われている(入館料300円)。

城下町は「箱本十三町(はこもとじゅうさんまち)」と呼ばれる。城下の東南に有力な商工業者を集めるため秀長は、自治権や独占営業権を与えた。その施策は江戸時代にも受け継がれ、現在も秀長の城下町振興の名残を感じることができる。

箱本館紺屋は市内で最も古い江戸中期に建てられた藍染商の町家を改装した観光施設。御菓子司本家菊屋は、秀長が兄・秀吉をもてなすため菊屋治兵衛につくらせた粒あんきなこ餅「御城之口餅」を今も作り続けている奈良県最古級の和菓子屋。御番茶と御餅3個のセットで500円。中谷酒造柳町醸造所は嘉永6年(1853)創業の造り酒屋が2022年に開業。日本酒を楽しめる清酒Barがある。春岳院は秀長の菩提寺。町衆の篤い信仰を集め、秀長の位牌を安置し肖像画も所蔵。

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