和歌山城は秀長が築城/豊臣兄弟の足跡残る和歌山県
2026年NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」は兄・秀吉を天下人に押し上げた弟・秀長にスポットを当てた物語として脚光を集めているが、豊臣兄弟と和歌山県の間に深い縁があることは意外と知られていない。そもそも「和歌山」という地名も、和歌の浦の絶景に感嘆した秀吉が付けたといわれている。和歌山城は紀州徳川家55万5千石の居城として"暴れん坊将軍"で名高い第8代将軍・徳川吉宗を輩出したことで知られるものの、根来衆・雑賀衆との戦いを経て紀州平定後、秀長によって築城されたことも知られていない。和歌山県内に残る豊臣兄弟の足跡を紹介したい。
石垣や橋、天守閣も見どころ
和歌山城は、1585年に紀州を平定した秀吉が、水運の要だった紀湊(きのみなと)を眼下にする虎伏山の頂きに城を造るよう秀長に命じたことが始まり。普請奉行の1人は、後に「築城の名人」としてその名を知られる藤堂高虎で、高虎が最初に手掛けた本格的な近世城郭になる。
遺構としては、石垣や堀をはじめ岡口門、土塀、追廻門が現存している。岡口門と土塀は国の重要文化財に指定されており、本丸と二の丸は和歌山市立和歌山城公園に。
城内には、秀長時代の野面積み、関ヶ原合戦後に入城した浅野氏の打込み摂(つ)ぎ、紀州徳川家の切込み摂ぎと、時代ごとに異なる石垣の積み方を知ることができる。

秀長築城当時の野面積みが確認できる天守台の石垣
天守台石垣は、築城当時に積まれた最古の石垣。もとは石塔だったものなど転用石が多く見られ、周囲の石垣とは色も様相も異なっている。さらには、転用石など約170種類2100個以上の刻印を石垣の中から見つけることができる。和歌山城散策の楽しみの一つと言っていい。

再建された天守閣と桜
また城内の見どころとして、御橋廊下(おはしろうか)は、江戸時代には藩主とお付の者だけが二の丸と西の丸を行き来するために架けられた橋。屋根がかかり、斜めに架かる橋として全国的にも珍しいものだ。西之丸庭園は江戸初期に造られた大名庭園で、秋の紅葉の美しさで知られる。1958年に再建された天守閣からは和歌山市街地や紀ノ川、紀伊水道など360度見渡せる。内部には徳川家ゆかり品が多数展示されている。料金は大人410円、小人200円。
和歌山城に隣接する「わかやま歴史館」では和歌山城の歴史や文化、和歌山市ゆかりの人物について学ぶことができる。戦国時代の傭兵・自治組織である雑賀衆、紀州平定を目指す織田・豊臣の攻防をめぐる展示も常設している。入館料は大人100円。
豊臣兄弟の旅 旅のおすすめサイト

豊臣秀長ゆかりの地を巡る【奈良県】

北近江豊臣博覧会【あわら温泉】

浜湖月【滋賀長浜太閤温泉】

紅鮎【滋賀尾上温泉】

涼風荘【三重磨洞温泉】
- 天下人の“弟”目線で描く戦国 大河ドラマ「豊臣兄弟!」(26/03/17)
- 個性的な武将らに豪華俳優 「豊臣兄弟!」個性的なキャストそろう(26/03/17)
- 秀長が築いた城と城下町 奈良県大和郡山市/豊臣兄弟ゆかりの地を探訪(26/03/17)
- 来年1月22日まで開館 大和郡山市の大河ドラマ館(26/03/17)
- 秀長を身近に感じる漫画 一般販売も/大和郡山(26/03/17)
- 秀長ゆかりの寺と城めぐり企画 奈良県が朱印作成(26/03/17)
- 北近江で戦国ロマンに浸る―豊臣兄弟ら歴史舞台を周遊 滋賀県長浜市/豊臣兄弟ゆかりの地を探訪(26/03/17)
- 秀吉の「黄金の茶室」特別展 大通寺で開催/長浜(26/03/17)
- 藤堂高虎の城をめぐる旅 三重県津・伊賀市/豊臣兄弟ゆかりの地を探訪(26/03/17)
- 高野山、熊野にもゆかりの地/豊臣兄弟の足跡残る和歌山県(26/03/17)
- 「春子伝説」を壁画で再現 紀三井寺に今年1月お目見え/豊臣兄弟の足跡残る和歌山県(26/03/17)









