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合掌家屋に見る飛騨伝統の情緒 下呂温泉合掌村、屋内見学と体験で人気呼ぶ

ゆっくり、体験で風土に親しむ

下呂市の下呂温泉合掌村は、合掌家屋集落が日本の原風景を伝える癒しの地。一歩足を踏み入れれば、飛騨の伝統の世界が広がる。近年その風情が人気を呼び、来村者が増加。体験メニューも充実させ、さらなる魅力アップを図っている。

下呂温泉観光協会のマーケティングへの取り組み強化の成果もあり、近年は来村者が増加し、経営状態は黒字に転換。関東圏からのバスツアーの立ち寄りに組み込まれ、これがヒットしたことに加え、同村の観光スタイルが支持を集めた。

村内では世界遺産・白川郷などから移築された合掌家屋10棟が集落を形成。往時の暮らしぶりを知ることができる。なかでも「大戸家住宅」は国の重要有形民俗文化財に指定されている。白川郷では合掌家屋が現役の住居のため屋内の見学ができないなどの制約があるが、同村の家屋は旧家であり屋内見学が可能、ゆっくり散策できるなどの利点がある。家屋の中を常駐ガイドが詳しく案内してくれるのもいい。

村内に漂う和の文化をより深く感じるには、体験メニューがおすすめ。「和服姿de散策」は春秋の特別企画で、秋季は10―12月に実施する。着物に番傘など和装に身を包み、村内を歩いて合掌家屋での記念撮影や足湯、食事、そのほかの体験への参加などを楽しんでもらう。参加は1日に女性10人まで、男性5人まで。料金は体験時間によって異なり女性2500円、男性3500円から。和服レンタルと着付け料が含まれる。

下呂温泉合掌村

「和服姿de散策」では着物で村内を歩いて
和のムードを体感できる

村内の「飛騨工房」では陶芸、陶器の絵付けと紙すきから絵描きまで挑戦する「絵すき」体験ができる。陶芸は手びねりとろくろで本格的に挑戦。絵付けは新しくマジックを使ったコースも加わり、子どもでも気軽に参加できる。所要時間はいずれも30分―1時間。料金は絵すき1千円から、陶芸1300円からなど。

団体専用企画は「踊りとお座敷遊び体験」が10月6日からスタート。下呂温泉芸妓の優雅な舞と伝統のお座敷遊びが楽しめる。記念撮影も可能。所要時間は約30分で、料金はバス1台で1万5千円で芸妓2人が担当する。3週間前まで要予約。

問い合わせは同村 電話0576―25―2239。

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