韓国・忠清南道で百済文化に触れる(2) 百済第2の都・公州
栗も有名
ファムトリップでは仁川国際空港からバスで約2時間、公州市に到着。百済が漢城(現在のソウル)から都を移した熊津(ウンジン、475―538)があった場所だ。
世界遺産の「宋山里古墳群」には熊津時期の王と王族が埋葬されている。特に百済第25代の王「武寧王陵」がよく知られる。1971年に排水路工事中に無盗掘の状態で発見され、木棺に日本産コウヤマキが使われていた。当時出土した国宝を含む品々は「国立公州博物館」で見学できる。
「公山城」は、錦江を見下ろす公山に城壁(長さ2・6キロメートル)が築かれた王城。新羅の慈蔵律師が643年に創建したと伝わる千年の古刹「麻谷寺」は韓国仏教界最大勢力の本山で、日本統治時代には白凡・金九が隠れ住んだ山寺だ。
公州名物の「栗」は、韓国全土で有名。「サゴク醸造場」の栗マッコリはやわらかい飲み口、ほんのりとした甘さ、栗の後味も絶妙だ。街中では栗のパイや栗大福、栗ラテなども人気で、栗を飼料として育った韓牛も味わえる。市が運営する体験施設「公州韓屋村」ではオンドルを使った伝統的な韓屋に滞在できる。
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