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新しい色合いへのいざない―タイ紀行(5) 古都チェンマイ―昼の活気と夜の賑わい

荘厳な古都 行くべきスポットは多い

ミャンマー、ラオスなどの近隣諸国や山岳少数民族の影響を受けながら、固有の風土を育んできたタイ北部の古都・チェンマイ。お濠と一部城壁に囲まれた1.5キロ四方の旧市街、旧市街にも近くホテルやレストラン、バーが集積し、ナイトバザールで賑わうチャンクラン通り周辺、ホテルエリアから訪れることができるピン川に近いワローロット市場など、徒歩やレンタルバイク、トゥクトゥクで気軽に街めぐりができる。

郊外に足を伸ばせばドイ・ステープ寺院やエレファント・キャンプをはじめ、オーキッドファーム、ナイトサファリ、ランナー朝の遺跡「ウィアン・クム・カーム遺跡」、山岳民族の村など見どころが多い。

ターペー門広場

一部残る旧市街を囲む城壁の門の1つ。赤レンガの城壁とお濠にはさまれた広場は、散策の足を休めるのに最適の場所。地元の人も旅行者も、ここでは静かなひと時を過ごす。

お正月のソンクラーンでは、このお濠の水をかけ合う。お祭り前に、きれいな水を引き入れて、お濠の水を入れ替えるそう。

ターペー門広場

ターペー門広場

ワローロット市場

ホテル街から歩いても15分ほど、ピン川に面してマーケットが集積している。

100年以上の歴史のある屋外型マーケット「ワローロット市場」や、通りに面した花市場や山岳民族のアートが集まる市場など集まっている。地元の買い物客や旅行者、狭い路地を行きかうトゥクトゥクやソンテウに、タイに来たなって思う。チェンマイに3日滞在するなら、3日訪ねても飽きることはない。

ワローロット市場

ワローロット市場

ナイトバザール

ホテル街を貫くチャンクラン通りは18時を過ぎることナイトバザールに姿を変える。民芸品やタイバティックなどの衣料品、揚げたてのスナック菓子や時計、サングラスなどを売るストールが連なって楽しい。電卓と向き合っての値段交渉も地元の人たちとのコミュニケーションのひとつ。2日目のナイトバザールで、フクロウの羽を広げると文字盤が現れるペンダント型の時計を購入した。1年は動くそうだ。

通りに沿って点在する広場からは、生演奏が聞こえてくる。ナイトバザールを往復する人、ビール片手に生演奏にリズムを取る人がいる。チャンクラン通りに交差するロイ・クロー通りには、道路側全面が開放されたオープンバー数多くある。音楽が流れ、スポーツが放映されている店内では、タイのビール、シンハーやチャンを飲みながら、店のスタッフとビリヤードやボードゲームが楽しめる。ナイト・エンターテインメントを何時に切りあげるかは自分の意志次第だ。

ナイトバザール

チャンクラン通り
のナイトバザール

タイマッサージ

チャンクラン通り周辺にはマッサージ店も多い。料金は200バーツ程度が相場のようで、これなら気軽に立ち寄れる。

ただ、せっかくチェンマイに来たからには、少し高級なスパを利用するのもいい。今回体験させてもらった「オアシス・スパ・ランナー」というスパでは2時間のコースが3900バーツ(1万2千円ほど)だった。これでも日本よりは相当に安くてお勧めなのだそう。

(東京総局長・阿部政利)

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