瀬戸芸で湧く香川・岡山へ JR四国プレスツアー・芸術祭フックに魅力発信
瀬戸内海で3年に一度開かれる現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」。6回目となる2025年は過去最多の17エリアで行われる。春・夏・秋の3シーズンに分けて展開し、春は5月25日まで、夏は8月1日―31日、秋は10月3日―11月9日に開催される。
2010年から始まった瀬戸芸が15年目という節目を迎えたことから、JR四国大阪営業部(西岡秀城部長)が実施した瀬戸芸をメーンにしたプレスツアーに参加した。
JR岡山駅から特急「しおかぜ」に乗り、JR児島駅で下車。児島観光港から船に乗り換え瀬戸大橋に向かった。瀬戸大橋と並行して運航する船上からの景観はひとしお。橋をくぐり、Uターンして児島観光港に戻るまでの所要時間は45分。瀬戸大橋をくぐることはあっても、並行して走る船に乗ることはない。聞けば、瀬戸内海を東西に航行する船の数が多いため、南北に横断する航行は規制がきついとか。
西岡部長と「一般的には知られていないので、これを旅行会社とタイアップして商品造成できないだろうか」と話し合った。

瀬戸大橋と並行して運航する遊覧船からの眺め
瀬戸芸の「瀬戸大橋エリア」にあたる香川県坂出市の瀬居島では「瀬居島プロジェクト『SAY YES』」が進められ、16人の作家が旧瀬居幼稚園で作品を展示。旧瀬居中学校でも芸術家の制作風景を見学した。
このあと2024年に国の重要文化財に指定された高松市の瀬戸内海歴史資料館を訪れ、各地から集められた木造船の展示や船の大工道具を見て回った。
宿泊先は3月27日にリニューアルオープンしたばかりの休暇村讃岐五色台。新たに設けられたテラスから見る夕陽と瀬戸大橋、瀬戸内海という3セットは最高に美しい景観だった。

休暇村讃岐五色台のテラスからの絶景
翌日は高松港から高速船で直島に渡り、本村地区の家プロジェクトやベネッセハウスミュージアムを見学した。直島から高松に戻るフェリーは乗船前から超満員でフェリーの座席は座るところもないぐらい。瀬戸芸期間中は、予定していたフェリーに乗船できないケースも出てくるのではないかと危惧した。

混雑する直島の船乗り場で
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