観光列車で土佐「らんまん」 JR四国研修ツアー(1) 牧野博士ゆかりの地へ
2023年春から放送されるNHK連続テレビ小説「らんまん」。高知県佐川町出身の植物学者、牧野富太郎がモデルとあって、高知県では観光の起爆剤にしようと官民あげて盛り上がっている。JR四国大阪営業部(西岡秀城部長)はこのほど、牧野富太郎ゆかりの地を回りながら、観光列車「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」へ乗車する研修ツアーを実施した。
久礼のカツオに舌鼓 生家跡や牧野公園に博士を思う
新大阪駅から新幹線に乗り岡山駅で特急「南風」に乗り換えて、土佐久礼で下車。大正町市場を訪問。市場では新鮮な地魚や海鮮丼、惣菜などを味わえる。
久礼が美味しいカツオを提供できるのは「長年カツオを見てきた職人の目利きで美味しいカツオを見定められることと『一本釣り』で釣り上げたカツオを船上ですぐに冷やし鮮度を保つことができること」(地元関係者)だという。カツオのたたき藁焼き体験を行い、田中鮮魚店でカツオのたたきを味わう。
続いて、牧野博士が生まれた佐川町を訪れた。生家跡には「牧野富太郎ふるさと館」が建ち、遺品や直筆の手紙、原稿など貴重な資料が展示されている。司牡丹酒造の酒蔵が立ち並び、酒造の見学もできる。
同町出身の元宮内大臣の田中光顕が収集した幕末の志士らの書状や遺墨を収蔵しているのが「佐川町立青山文庫」。3月から始まる高知県の観光博覧会期間中は牧野富太郎特別企画展を行う。「牧野公園」では牧野博士ゆかりの山野草約4千種を中心に500種類以上の植物を見ることができる。
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