クラブメッド北海道トマムを体験(3) ツリーランでシャンパンスノーを満喫
イントラの案内で楽しく、楽しく、安全に
7年ぶりのクラブメッド、そして10年ぶりの北海道スキー。どちらも楽しみだ。
1月15日、新千歳空港周辺には思ったより雪は少ないけど、高速道路で1時間ほど走りトマム名物のタワー棟が見えてくる頃には、まわりはすっかり雪景色に変わっていた。クラブメッドの車寄せで、いつもエネルギッシュなG・O(ジー・オー)たちに、ダンスと歓声で迎えられてくれる。「ああ、クラブメッドに帰ってきたな」と思う。
宿泊客は訪日外国人スキー客、特にオーストラリア人が多い。時期的なこともあって、この日の日本人宿泊客は1組だけ。海外旅行先のリゾートに足を踏み入れた感じだ。併せてグランドオープンのイベントで、世界中から200人のメディアを含めた招待客は400人を超え、お祭りムードも盛り上がる。
早速、新品同様のギアを揃えたレンタルセンターでスキーを借り、ゲレンデに出た。クラブメッドではスキー・スノーボードのスクールが、各自の技術や目的に合わせて細かく区分され、用意されている。例えばスキーならレベル1からレベル6といった具合。しかもオールインクルーシブシステムでレッスン料は不要だ。
ということで、「整地での滑走は不自由なくでき、不整地や林間でもスキーをコントロールできる。不整地での滑走の技術向上したい」という人向けの、レベル5のプログラムに入ることにした。これが大正解で、滞在中のハイライトの1つになった。
林間を滑る、いわゆるツリーランは初体験で、ちょっと不安もあった。そのせいかスキー人生で初めて、リフトからストックを落とすという恥ずかしい失態から、約2時間のガイドツアーは始まった。
参加者は日本人が2人、メディア参加のロシア人女性が1人、リタイアしてスキーをあちこちで楽しんでいるオーストラリア人男性1人の4人。インストラクターは、一年中地球のどこかで滑っているというイギリス人のジョイ。
レッスンだから深雪の滑り方を教えてくれるのかと思ったら、それはなくて、ただジョイに着いて林間を滑る。ジョイは、雪が深くて、おもしろい林間ルートを繰り返し案内してくれる。何本目からか、粉雪が降ってきて、リフトを降りるたびに雪かさは増し、滞在中、フランス人たちがシャンパン・スノーと表現していたトマムの軽くて深い雪を楽しむことができた。同組のオーストラリア人が、この1週間、毎日飽きずにジョイと林間を楽しんでいる気持ちがよく分かった。
北海道トマムでも、そろそろスキーシーズンは終わる。そしてもう、来年の予約が始まっている。
トマムへの旅行が海外旅行になる、外国人旅行者からの予約は早く、それに比べ、国内旅行の日本人の予約は秋以降と遅れがち。それで、この数年、既存のクラブメッド・北海道サホロはスノーシーズン中、日本人が宿泊できない状況が続いていたそうだ。それがトマムにも1000人が宿泊できるクラブメッドができた。フランス発祥のクラブメッドならではのユニークで弾けた滞在と、我が北海道のパウダースノーを多くの日本人に体験してもらいたいと思う。
追記 クラブメッドトマムでスキーをするなら、無料のアクティビティであるレッスンに参加すべし。フランス国立スキー登山学校(ENSA)の資格を持ったインストラクターがスノースポーツの楽しさを改めて教えてくれて新境地にガイドしてくれる。インストラクターの数も100人以上と多く、日本語はもちろん多言語で教えてくれる。(注:林間を滑るにはあらかじめスキー場で上級者登録が必要)
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