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DC直前の福岡・大分「大福旅」 世界遺産×アニメの聖地×温泉(1)

4月から始まる福岡・大分デスティネーションキャンペーン(DC)。2県合同のDCで、ネーミングは至福と大吉の語呂合わせの「大福旅」。福岡は25年ぶり、大分は9年ぶりのDCで両県意気込みを感じる盛りだくさんの企画内容。新生4月、大阪から1泊の春休み旅でたくさんの福をもらいに出かけた。(旅行ジャーナリスト・村上英子)

小倉から始まる旅 日本最古の神社や新幹線車両基地に興奮

新大阪から小倉まで乗り込んだ新幹線の車両の半分はインバウンド客。円安ニッポンの人気がうかがえる。

九州の玄関口、小倉駅には構内の階段に大きく描かれた「地球の歩き方」の表紙がラッピングされている。全国初の市内版・地球の歩き方が北九州市だとか。商店街を歩き小倉城内を散策。展望階ではバーカウンターが設けられ、北九州の夜景を楽しめる。城も進化中だ。大火事からの復興がめざましい旦過市場に立ち寄り昭和レトロに浸る。北九州の台所といわれた賑わいが懐かしい。

JR小倉駅階段

JR小倉駅階段の北九州版地球の歩き方
表紙ラッピングと筆者

日本神話に登場する日本最古の神社、世界遺産の宗像大社を参拝。本殿と拝殿は国指定の重要文化財で、荘厳な空気のなか御祭神の天照大神の三女神に手を合わす。宗像大社沖津宮にあたる沖ノ島から出土した約八万点の国宝からも国家祭祀の痕跡が裏付けられている。その国宝は、境内にある「神宝館」で。黄金の指輪の細工の精密さに感動、古代のロマンが宿る宝ものたちにもまた、ご利益が叶いますようにと祈った。神宝館では4月から勾玉の企画展が始まる。

春日市には国内最大級の新幹線車両基地JR西日本博多総合車両所があり、新幹線の見える丘公園がオープンしたばかり。運よくピンクのハローキティ車両が戻ってきた。思わずシャッターを切る。この日は、ドクターイエローは不在。運が良ければ遭遇できる撮り鉄の聖地だ。

(次の記事)DC直前の福岡・大分「大福旅」 世界遺産×アニメの聖地×温泉(2)

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