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鋼の聖地・島根安来を訪ねて 日本遺産モニターツアー(2) 1泊2日で地域のストーリーに迫る

ゆかりの地と体験観光も 安来市観光協会、定番化目指す

山城ファンに人気がある月山富田城跡。山麓の歴史資料館で城の構造や戦史を聞いてから登城すると、その価値はぐっとあがる。石垣、廓跡が残り歩き応えがある。

月山富田城

月山富田城の千畳平。かつては櫓があった。
山城のまだ登り始めだが、眺めはいい

月山富田城の城下町にある天野紺屋。5代目の天野尚さんによる楽しく丁寧な指導で藍染めを体験した。体験時間は約2時間で、料金はTシャツ4千円、ストール5千円など。

天野紺屋

天野さん(右)の楽しい指導で、
参加者が盛り上がった藍染め体験

このツアーでは車窓の風景、昼食が良かったことも触れておきたい。山を削り砂鉄をとるたたら製鉄は、人気映画「もののけ姫」の自然破壊のイメージが強いが、この地の先人たちは掘削した跡地を田畑に変え、伐採した森林に植林し循環型の製鉄業を行っていたことが、今の田園風景からも十分に推察される。

そして清水寺境内の紅葉館の精進料理は質、量ともに満足。和鋼博物館内のレストラン安来グランパは地元産野菜も使った洋食メニュー。市内昼食場所として知っておきたい。

最後に、ツアーでは寄らなかったが、市内には「鬼滅の刃」のシーンをほうふつさせる真っ二つに割れた巨石があり、映画のヒット以降訪れる人が多いという。今後の安来観光で要チェックポイントなりそうだ。

観光協会では、たたらをめぐる旅を着地型旅行商品として定番化することを目指す。ただ、今回のモニターツアーで感じた通り、この旅はガイド説明してくれる人が必須の属人的なスタイル。その課題に対して、協会の門脇修二事務局長は「今後、旅のナビゲーターを養成し、市内を回遊、滞在する仕組みを構築し、レンタサイクルも活用していきたい」とし、知的好奇心の高い少人数・グループ向けとして旅行会社に売り込んでいく。

(前の記事)鋼の聖地・島根安来を訪ねて 日本遺産モニターツアー(1) たたら製鉄の歴史文化を知る

島根安来 旅のおすすめサイト


安来市観光協会
【島根県】
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