静岡市歴史博物館いよいよグランドオープン 今川、徳川時代を体感
目玉は戦国時代末期の道と石垣の遺構展示
駿府城公園前に1月13日、「静岡市歴史博物館」がいよいよグランドオープンする。徳川家康の人生、家康を育てた今川氏、市の発展など静岡市の歴史を多彩な展示で紹介。駿府の時代から今の静岡市、そして未来へ、まちと人の歴史を受け継ぎ、切り開く新たな歴史の殿堂が誕生する。
同館は2022年7月にプレオープン。1階無料エリアを公開、「どうする家康」放送への機運を押し上げてきた。
外観は駿府の城下町の道筋を雁行配置の建物で表現。1階の天井には市産材の杉を使った格子張り、窓枠に木を採用し日本家屋の縁側をイメージするなど市の特徴と歴史情緒を織り込んだ。展望回廊からは駿府城の二ノ丸堀や富士山の眺望も。
展示は1階が「歴史体感展示」。市内の史跡を紹介し静岡市の広さと歴史を体感できる。同館建設工事前の発掘調査で発掘された長さ約30メートル、幅約2・7メートルにおよぶ戦国時代末期の道と石垣の遺構をそのまま展示。家康が最初に駿府城を築いたころのものといわれる貴重な遺構を間近で見学できる。
2階は人生の3分の1を駿府で過ごした家康の人生を資料を通して紹介。家康の書状や肖像画を展示するほか、大御所時代に交流した世界の使節からもたらされた宝物も。幼少期の家康を育て駿府を支配した今川氏の活躍も振り返る。
3階は江戸時代の東海道、駿府城下町について。家康が整備した駿府城下町の発展を東海道図屏風や駿府城下町絵図などを通して伝えるほか、静岡藩、静岡市と至る歴史も取り上げる。
そのほか、トークイベントやクラフト体験、ガイドツアーなど、歴史を多角度から掘り下げる企画も実施していく。
開館時間は9―18時。月曜、年末年始休館。観覧料は一般600円など。団体割引あり。
静岡県静岡市 徳川家康観光に関するお問い合わせ
静岡市大河ドラマ「どうする家康」活用推進協議会
〒420-8602 静岡県静岡市葵区追手町5-1
電話054–221–1310
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