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ウイズコロナの四国観光は— DCは観光振興の起爆剤/半井真司さん(四国ツーリズム創造機構会長)

緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が全面解除され、ウィズコロナの気運が高まりつつある中、四国四県の観光関係団体を代表して5人の方々に(1)コロナ禍で現在考えていること(2)四国DCに対する思い(3)国や行政に望むこと(4)観光客へ最も訴えたいこと(5)今後、観光業界はどのように変化していくと思うか―の5項目について伺った。

ワーケーションなど新たな「旅」の創造

(1)今夏は感染力の強いデルタ株の感染急拡大などから東京、大阪などでの緊急事態宣言の発出のほか香川、愛媛、高知でのまん延防止等措置の適用など、当初想定に比べて非常に厳しい状況に直面しました。

四国の広域観光を推進する機構として、国内誘客を中心とした施策やオウンドメディアの改革、将来に向けた事業基盤構築を進めています。

四国では香川県において、まん延防止等重点措置が9月末までに延長されたものの、新規感染者数は減少傾向に転じるなど、10月から始まる「四国デスティネーション・キャンペーン(以下、DC)」のための環境は徐々に整いつつあります。

現在、全国各地の皆さま方を、感染防止対策を講じた上でお迎えできるよう、地域を挙げて準備を進めているところであり、事態がこのまま沈静化することを心より願っております。

(2)四国DCはJRグループ6社と地方自治体、観光関係団体が協力して実施する国内最大級の観光キャンペーンです。期間中は全国各地の主要駅や車両内で四国のプロモーションが展開されるとともに、お迎えする地元でも四国内各地の様々な魅力ある観光素材やおもてなしを実施しております。

当機構では、四国DCがコロナ禍で傷ついた四国の観光振興の起爆剤となればと期待しており、四国の各県や観光協会などと協議を重ねるとともに、昨年度からは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けるなかで、具体的な準備につとめてまいりました。

もともと四国は小さいながらも豊かな自然と変化に富んだ特有の自然美に恵まれていることから、前回(2017年)の「春」とは違った「秋」の彩に飾られる四国の風・水・色を存分に感じていただけるキャンペーンになっています。

(3)国には、ワクチン接種のさらなる加速をお願いしたいと考えております。また国内外の人をサポートする新たなインフラとなりうる「ワクチン接種証明書」や「ワクチン・パスポート」の導入に向けて、対応を急いでいただきたいと考えております。

同時に変異株発生の感染の再拡大、それによる影響の長期化が現実問題として懸念されるなか、地域経済においても、とりわけ深刻な影響を受ける観光関連事業者に対する事業継続に向けた支援策の継続、充実をぜひともお願いしたいと考えています。

(4)四国観光の最大の特長は、岩手県と同程度のコンパクトなエリアに4つの顔、独自性を持つ魅力あふれる自然や文化などに恵まれていることであり、4つのエリアを周遊していただくことで、その魅力を最大限に感じていただけるものと自負しております。

本年10―12月に開催する四国DCでは、こうした四国の魅力ある観光素材を歴史・文化、自然・景観、体験・お遍路、食などのテーマで分類、その独自や多様性をわかりやすく、楽しくお伝えするものであり、四国を初めて訪れた方はもとより、四国に馴染みのある方にも四国の魅力を発見・再発見していただける、またとない機会を提供できるものと考えております。

コロナ感染状況次第ではありますが期間中、状況が許すようであればぜひともお運びいただきたいと思います。事務局ではキャンペーン期間中に四国にご来訪いただけない場合も考え、2022年4―6月期には、アフターDCと銘打ち、季節も「春」に変えて、皆さま方をおもてなしする予定です。

(5)ポストコロナの社会でもいったん広がったテレワークやリモート会議など新たな仕事の進め方は定着しており、通勤や出張需要などが元の水準に戻ることはむずかしいと見ております。「密」を避ける傾向はIT技術の進展にともなって都市集中から地方回帰の可能性にもつながっており、観光関連事業者はワーケーションなどの新たな「旅」の創造に取り組む必要があると考えます。

またワクチン接種が進んだとしても、新種のウイルスの発生、流行が懸念されるなか、「密」を避ける傾向も残り、団体旅行が完全に戻ることやゴールデンウイークやお盆などに一斉に休暇をとって移動する社会慣習の復活も簡単ではないと思います。

従来、言われてきた観光需要の平準化は、コロナ禍のもと改めて社会全体のありようを問い直すものであり、多様性と持続可能性も重視しながら、社会構造の見直しを考える時期にきているのではないかと考えております。

半井真司さん

半井真司さん
四国ツーリズム創造機構
会長

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