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まち丸ごと隈研吾 梼原町で名建築を訪ねる旅

森林と建築が織りなす世界

高知県梼原町に、東京五輪のメーンスタジアム・新国立競技場設計に携わった建築家・隈研吾さんによる建造物が点在する。その理由は、森林が町の面積の9割を占める梼原の環境と、木材など自然素材を生かした建築を特徴とする隈さんの相性が関係しているという。世界的建築家の名建築を訪ねる旅は、梼原の風土に触れることにつながるのだ。

隈さんは1987年、元梼原公民館の歴史的木造建造物「ゆすはら座」の保全に関わり、地域に根付く「木を大事にする哲学」に触れたことが今の作風につながったという。そのため隈さんの建造物が町内に点在し、町全体がミュージアムさながらの雰囲気を醸し出している。

「雲の上のホテル」は飛行機の翼を想起させるデザイン。長年まちのシンボルとして親しまれてきたが、老朽化のため新施設への建て替えが決まり、10月1日でいったん休館。再オープンは2024年4月を予定している。隣接する「隈研吾の小さなミュージアム」もしばらく休館となる。

「雲の上のギャラリー」は日本建築の軒を支える「斗供(ときょう)」という伝統的な木造表現がモチーフ。「雲の上の図書館」は梼原の未来を見据えた滞在型図書館で、素足で木の床の感触を楽しみながら過ごすのもいい。

草葺の外観が目をひく「まちの駅ゆすはら」、町産木材をふんだんに使った梼原町総合庁舎も訪れたい。

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