絵になる小豆島 映えスポット点在、映像作品の舞台にも
エンジェルロードや中山千枚田
瀬戸内国際芸術祭開催で盛り上がる香川県小豆島だが、風景そのものが“絵になる”からこそ、今も昔も旅人は魅了される。潮風が緩やかに漂い、海と山が四季折々の輝きを見せ、そこで育まれた素朴な暮らしと風土が心に染み入る。小豆島を訪ねると“インスタ映え”を超える世界が待っている。
小豆島国際ホテルの南側、銀波浦に1日2回だけ姿を現す砂の道「エンジェルロード(天使の散歩道)」。潮の干満で砂州が現れたり消えたりするトンボロ現象が起こす“奇跡”は、毎日2回の引き潮時にだけ500メートルほど先に浮かぶ余島が陸続きになる。珍しい自然現象と、ロードの中間点で手をつないだカップルは幸せになれるという噂が広まり、近年は訪れる人も増加。小豆島を代表する景観地として取り上げられることも多くなり、恋人の聖地に選定されたほか、テレビドラマのロケ地にもなった。
小豆島のほぼ中央、山間の里山、中山地区に広がる中山千枚田。約800枚もの大小の田んぼが棚田を形成し、夏には緑鮮やか、初秋には黄金色の稲穂が輝き、日本の原風景を描き出す。「日本の棚田百選」にも選ばれ、のどかな棚田風景と地元の生活感が旅人に癒しを与えてくれる。
オリーブの島・小豆島にあって「樹齢千年のオリーブの大樹」は特筆すべき存在。スペイン・アンダルシア地方からオリーヴの森EASTに移され、春には新芽を芽吹かせるなど、生命力の強さを感じさせる。海を見下ろし、その強大な存在感で訪れる人を今日も出迎える。
パワースポットとして注目を集める土庄町の「重ね岩」。小瀬原丁場跡の山頂に巨大な岩が鎮座している。大坂城築城用の大石を採石した場所で、今にも落ちそうなのに落ちない岩は誰がどうして置いたのか。謎めいた神秘性と眼下に広がる瀬戸内海の風景が心に強いインパクトを残す。
小豆島では、これら特徴的な景観・スポットだけでなく、風光明媚な景観、のどかな漁村や棚田と里山など懐かしさを感じさせる固有の風土から、映画やドラマの舞台として頻繁に取りあげられてきた。古くは「二十四の瞳」、近年は「八日目の蝉」や「魔女の宅急便」といった映画、ドラマ、CMまで幅広い作品の舞台に。“絵になる”小豆島の実力は映像業界お墨付きなのだ。
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