生涯学習の機会創出　二十四の瞳映画村、平和教育と海洋資源保護の取り組み／小豆島

物語の根幹に通じる理念

二十四の瞳映画村（香川県小豆島町）にも、小豆島に流れるＳＤＧｓの風が吹く。

同村が取り組むのは、ＳＤＧｓの目標のひとつ「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯教育の機会を促進する」に位置づけられるＥＳＤ。海の資源保護と平和教育について小・中・高校生向けにプラグラムを設定している。

平和教育については、「二十四の瞳」という作品の根幹にも通じるものとして様々なプログラムを用意。作者・壺井栄が願う「平和な世界」を作品を通じて伝え、国民として平和な世界を築く意識を高めてもらう「平和講話」を壺井栄文学館館長が語り部となり実施している。小豆島観光ボランティアガイドクラブによる「二十四の瞳紙芝居」も。

海の資源保護については、汐江海岸の清掃プログラム。ボランティア清掃を通じて海を守ると同時に、様々な側面から学びを深めてもらう。清掃後には平和講話と組み合わせることも提案している。

そのほか、教師から教師を目指す子どもたちへ宛てたメッセージ展「『二十四の瞳』に憧れて」も実施している。

同村は、小豆島が舞台の名作「二十四の瞳」を顕彰する日本映画のテーマパーク。１９８７年公開の映画第２作の岬の分教場の木造校舎などオープンロケセットや貴重な展示で、作品の中の懐かしい風景が広がっている。

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