信楽舞台に女性陶芸家の人生描く 連続テレビ小説「スカーレット」
甲賀市信楽町を舞台にしたNHK連続テレビ小説「スカーレット」。女性陶芸家がまだ珍しかった時代に、家族や信楽に住む人たちに支えられながら、前向きに夢へ突き進むヒロイン・川原喜美子に朝から元気をもらっている人も少なくないだろう。これからさらに盛り上がっていくドラマは、2020年3月28日まで。見逃せない—。
緋色を醸すドラマ 20年3月28日まで連日放送
「スカーレット」とは緋色を意味する。信楽焼を焼き上げる炎は、黄色味のある鮮やかな赤で、陶芸作品に表れる理想の色とされている。情熱的で温かみのあるヒロインの生き様にぴったりの色でもある。
ドラマは、戦後まもなく大阪から信楽へ引っ越してきた家族の姿から始まる。
一家を支える喜美子は中学卒業後、大阪の下宿屋に就職、大阪で出会った人たちに愛されながらも3年後に信楽に戻ってくる。
そこで喜美子に大きな転機が訪れる。それは、信楽焼との再会。幼なじみの実家、丸熊陶業の食堂で働き始めた喜美子は、職人たちとの交流を通して陶芸の世界へ歩みを進めていく。
次々に起こる困難や失敗にめげることなく、明るく力強く生きていく喜美子を戸田恵梨香さんが好演している。絵付けや作陶シーンも自らこなす。
酒好きで自己本位に見えて家族思いの父・常治役に北村一輝さん、喜美子と2人の妹、そして常治をつねに見守っている母・マツ役に富田靖子さん。ヒロインを取り巻く個性豊かなキャラクターが丁寧に描かれ、ユーモアと人情味あふれる物語に一層の深みを与えている。
信楽焼、信楽のまちの変遷も垣間見られる「スカーレット」。喜美子の元気や勇気の源を甲賀市の旅で得られるかもしれない—。
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