甲賀のおもてなし 信楽焼の器で地元産茶と酒
19/12/18
おもてなしの「コトづくり」を充実
滋賀県甲賀市のおもてなしは、信楽焼の器で地元産の茶や地酒を提供すること—。そんな「おもてなし条例」を甲賀市が2015年3月に施行して以降、市内各所で甲賀流おもてなしの習慣が広まっている。
日本五大銘茶を生産する信楽町朝宮地区では来訪者をお茶でもてなす様々な取り組みが行われている。「朝宮お茶芽大学校」や「日本茶の源流探索ツアー」は、茶に関わる文化や地域の魅力を総合的に体験し、学べる事業として定期的に開催。茶の世界に親しみファンを増やしている。今では茶葉以外にも派生。茶の実から抽出した「茶実油(ちゃのみあぶら)」は身体にやさしいおもてなしオイルで販売もされている。
茶器づくりの現場でもおもてなしは広まる。信楽町勅旨の窯跡や作家の工房を訪ね、茶器の歴史を探訪する「勅旨のおもてなしツアー」が注目を集めている。
また、市内に9の蔵元がある滋賀県内随一の酒どころは、酒の品評会で多くの賞を受賞し、県外にも人気が高い。地酒を信楽焼の猪口でいただく甲賀市ならではの「ほろ酔い」は辛党でなくとも喉が鳴る。
甲賀市では「茶、酒、食、器、見る、遊ぶ…など、様々なおもてなしの『コトづくり』を今後とも充実させていきます。ぜひ甲賀市へお越しいただき、あなたの心が喜ぶ『おもてなしSTYLE』を見つけてください」と話している。
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