「豊臣兄弟!」で注目必至 九鬼水軍と嘉隆ゆかりの地・鳥羽
鳥羽城跡で「御城印」 「鳥羽AR」も
鳥羽市の旅を歴史から攻めるなら、キーワードはやはり戦国時代だ。織田家の家臣だった戦国武将・九鬼嘉隆がこの地を治め、彼が率いた九鬼水軍が特に世に知られるところ。先日はNHKの歴史教養番組「歴史探偵」で取り上げられ、改めて脚光を浴びた。
鳥羽市観光協会はこの歴史を観光まちづくりに生かそうと「九鬼プロジェクト実行委員会」を設立。九鬼水軍を前面に打ち出した施策を展開し、嘉隆の知名度向上に取り組んでいる。来年の来年の大河ドラマは「豊臣兄弟!」とあって再び戦国に注目が集まるのは必至。この機に市内に点在するゆかりの地をアピールし、鳥羽の歴史ロマンを発信する。
鳥羽城がプロジェクトの中心となる地。九鬼水軍の居城だった城で、全国的にも珍しい海城として知られている。標高40㍍の小高い丘に築城され、四方は海、大手門は水門となっているなど水軍の基地として役目を果たした。3層の天守をはじめ13の櫓を備えていたという。現在は、二の丸跡に鳥羽小学校が建ち、本丸跡はグラウンドに。天守閣跡などに野面積みの石垣が残り、城北側の妙慶川に復元された相橋などに往時の面影が残る。

全国的にも珍しい海城だった鳥羽城址。
御城印はお土産にも
鳥羽城跡では、城郭の登城記念として「御城印」を販売。寺社を参拝してもらう御朱印の城版で、鳥羽城跡バージョンは朱色の家紋に城名が描かれている。七曜家紋版、左三つ巴紋版、鳥羽三の丸のイラストを透かしに左三つ巴と七曜の二つの家紋をあしらったパターン、さらに歴代城主の家紋を記したバージョン、鉄甲船版も登場している。
購入は鳥羽市観光案内所と鳥羽歴史文化ガイドセンター、鳥羽市観光協会で。お土産に最適だ。
また、九鬼プロジェクトの一環として、鳥羽市内でAR(拡張現実)で復元した鳥羽城などが楽しめるアプリ「鳥羽AR」も用意。スマートフォンを通してARで復元された鳥羽城や九鬼水軍が楽しめる。12月末まではこれらを撮影して応募すると市内旅館ホテルの宿泊券などが当たる「鳥羽ARフォトコンテスト」も実施している。
九鬼嘉隆ゆかりの地は鳥羽城跡以外にも鳥羽市内に点在。九鬼家菩提寺の常安寺や嘉隆が自害した地・答志島なども訪れたい。
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