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洞窟と清流とアウトドア 新しい「リョーマの休日」で高知県めぐる(1) 伊尾木洞と仁淀川

高知県が2月から2020年3月まで展開する「リョーマの休日 自然&体験キャンペーン」に合わせて高知へ行ってきた。地元が誇る自然や体験の一端に触れた。

自然の神秘の世界

ここ数年旅行会社のツアーに組み込まれるなど人気がある安芸市の「伊尾木洞」。約300年前に海の中で堆積した地層が隆起してできた洞窟と、40種類以上ある天然記念物のシダ植物群を地元ガイドに案内してもらう。洞窟を歩き多くのシダ類に囲まれた独特の雰囲気は、ジブリが描くアニメに出てくる世界を彷彿とさせる。洞窟への駐車場裏に「寅さん地蔵」があった。渥美清主演の映画「男はつらいよ」最終作の予定だった第49作「寅次郎花へんろ」が幻の作品になったことを偲び、地元の人たちが作った地蔵だ。洞窟探検の前後で立ち寄りたい。

伊尾木洞

安芸市の伊尾木洞。
旅行会社のツアーに組み込まれている

越知町の「スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド」。水質5年連続日本一を誇る清流、仁淀川に面したキャンプフィールドで18年4月にオープン。オート区画サイトが22カ所、オートフリーサイトが8カ所用意され、シャワーやトイレが備わる。トレーラーハウス「住箱―JYUBAKO」は世界的建築家の隈研吾さんとスノーピーク社のコラボレーションで建てたものだ。スノーピーク直営ショップではアウトドア用品を販売。レンタルサービスも行っている。4月には地元特産品やキャンプ道具を揃える店舗を併設する「スノーピークかわの駅おち」もオープンする。

住箱

隈研吾さん設計のコテージ

仁淀川に架かる浅尾沈下橋は、溝端淳平さん主演の映画「君が躍る、夏」にも登場し話題になった。日本の原風景ともいえる景色を楽しめる。仁淀川に手を伸ばして川の流れを感じることができるのが屋形船で、ガイドが仁淀川周辺の歴史や川の魅力を語る。

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