鳥羽市観光協会の原田新会長に聞く 先達の思い継ぎ持続する観光地へ
愛する「鳥羽人」
鳥羽市観光協会は6月に開いた定期総会で、第20代となる新会長として原田佳代子さんを選出した。原田さんは鳥羽の商業施設「鳥羽1番街」の運営会社、鳥羽観光会館ビル社長で、女性の会長は初めて。原田新会長に話を聞いた。
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―現在の心境をお聞かせください。
今の鳥羽の観光があるのは、この地域の観光を担っていただいたすべての先達の方々のご努力の賜物と思っています。変化の激しい時代だからこそ、私は先輩方の思いやおもてなしの心、歴史などを次の世代に伝えるとともに、皆さんと一緒に相談しながら「持続可能な観光地」「住んでよし、訪れてよし」の観光地域づくりに努力していくことが会長としての仕事だと思っています。
―観光協会が進めてきた漁観連携についての考えを教えてください。
漁観連携は漁業と観光業という鳥羽の二大基幹産業の連携で、先達の人たちが進めてきたものです。そこへ行政も加わった関係機関の努力によって、トロさわらが全国で注目されるブランドとなり、観光客の方々に来訪目的として来ていただくようになりました。
鳥羽は古来より「御食の国」といわれてきたように、将来に渡って豊かな海であることが必要不可欠であると考えます。そのためにも今後、鳥羽の海の文化と恵みを生かし育てることがSDGsにつながるものとして確信しています。漁業と観光業、行政との対話をさらに進め、新たな取り組みにつなげていければと考えています。
―鳥羽観光で最も力をいれなくてはいけないものは何だと思いますか。
全国各地で観光地化が図られており、今後ますます観光客の獲得競争が激化してくると思われます。その中にあって、いかに国内外の観光客を誘客していくかが喫緊の課題だと考えています。
―伊勢志摩エリアの中で鳥羽の位置づけをどのように捉えていますか。
旅館業が数多く立地する鳥羽は滞在拠点となり、伊勢志摩エリアだけに止まらず中部圏、関西圏という広域観光の中心を担っていく場所としてさらなる機能の充実を図り、結節点となっていかなくてはなりません。
―ご自身が最も好きだと思う鳥羽とは。
鳥羽駅から鳥羽湾を眺めると有人離島の坂手島、菅島、答志島、神島が遠望できる波穏やかな海の景色が広がります。豊富で美味しい海の食材、海女さんや漁師、祭りといった伝統・文化も好きですね。最も好きなのは人懐っこく、やさしい人が多く住んでいる鳥羽の人、いわゆる「鳥羽人」が大好きです。
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