「海女の湯治場」でブランディング 首都圏など中心にプロモーション展開
海女×温泉で鳥羽のイメージ訴求 動画やポスターでアピール
鳥羽温泉振興会が温泉まちづくりで打った次の一手は「ブランディング」だ。海女を鳥羽の海と温泉が織りなす地域文化のシンボルとして掲げ23年末からプロモーション活動を展開。鳥羽温泉郷ならではのイメージを全国に植え付けていく。
ブランディングプロジェクトは「海女の湯治場、鳥羽温泉郷づくり」。鳥羽の住民が愛着と誇りを持てる温泉まちづくりを目指すというもので、海女も心身を癒せる温泉地・鳥羽とその文化をアピールしている。
「鳥羽に温泉があって本当に良かった!プロジェクト」と銘打ったプロモーションは23年11―12月、首都圏を中心に実施。東京都出身ながら鳥羽で海女として活動するフォトグラファーの大野愛子さんをモデル兼ナビゲーターとして採用し、動画やポスターを制作しプロモーション活動を展開した。
PR動画「海女の湯治場」は同振興会の公式YouTubeチャンネルで23年9月に公開。東京でのプロモーションでは30秒バージョンの動画を都内の大型ビルのエレベーター内のビジョン約2500台で延べ約305万回放映した。同11月26―30日に実施したYouTube広告展開では約6万4500回視聴されるなど効果を得た。
また、ポスターは温泉で癒しを得る海女の姿などを写し出した「海女の湯治場3連ポスター」として作成。大野さんが撮影した海女の写真を使ったもので、JR東京駅と品川駅に掲示するなど首都圏に対し、海女=鳥羽=温泉のイメージを訴えかけた。
このポスターは、文字やシンボルマークを使ったデザインの優秀作を掲載する「日本タイポグラフィ年鑑2024」のグラフィック部門審査委員賞を受賞。インパクトあるデザインで鳥羽のイメージアップに貢献したといえるだろう。
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