捕鯨文化を知る キラメッセ室戸「鯨館」
19/11/13
「勢子舟」を再現
吉良川町の海岸沿いにある道の駅キラメッセ室戸。デジタル技術を取り入れた体感型の資料館「鯨館」で、室戸の鯨文化、捕鯨の歴史に触れることができる。
かつて室戸は捕鯨が盛んだった。主な漁法は、「網捕り式捕鯨」と呼ばれるもので、和歌山県大地町からが伝わったとされる。
館内に展示されている捕鯨道具で目を引くのが、鯨を追い込む実物大の勢子舟。捕鯨が盛んだったころ、室戸で勢子舟を作っていた船大工がリアルに再現したもので、実際に海に出ることもできる。船上でヘッドセットを装着するとVRで勢子舟からの360度オーシャンビューの眺めを体験できる。目の前に鯨が現れる迫力あるシーンも見られる。
世界ジオパーク認定にあたって、地元ではユネスコが捕鯨をどのように評価するかを心配する声もあったが、審査員は「捕鯨は文化」と理解を得られたそうだ。
キラメッセ室戸には店内から太平洋を一望するレストランと、新鮮な野菜や果物、水揚げされたばかりの鮮魚、塩干、加工食品など、室戸の産品を多数そろえた直売所もある。
鯨館は9―17時の営業で月曜休み(祝日の場合は翌日)。大人500円、高校生以下は無料。
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